第5話 イメチェン

「それで、この後峻輝君は何か用事がありますか?」

「いえ、全然ないですけど。」

「だったら髪を切りにいきましょう。あとコンタクトも。」

「え、でもコンタクト作るのには保険証が必要ですよね。今僕持ってませんよ。」

「じゃあお母さんにご挨拶も兼ねて家に行きましょうか、車運転するので。」

「分かりました」


出発してから、30分ほどで家に着いた。


「ただいま〜」

「おかえり、あらその方は?」

「お邪魔しております。私黒江と申します。お母さまにご挨拶をと思いまして。」

「あら、あなたが。こんな子で大丈夫なんですか?」

「はい。必ず峻輝君を芸能界で輝かせます。」

「頼もしいですね。」

「で、お母さん。俺今からコンタクト作ってくるから、保険証貸して。」

「わかったわ、ちょっと待ってて。」


俺は保険証をもらって眼科にいき、コンタクトを作ってもらった。

その後俺は髪を切りに行った。


「ここは私のおすすめの美容院です。本当は予約でいっぱいなのですが、ここに知り合いがいるので、贔屓してもらいました。」

「へぇ、そうなんですね。」

「すみませんー。赤羽さんいらっしゃいますか?」

「はい、私ですけど。あ、樹じゃん。じゃあこの子が峻輝くん?」

「はい、武田峻輝と言います。」

「おぉー、これは磨けば光るねぇ。」

「では、赤羽さん全部おまかせで、よろしくお願いします。」

「OK任せて。どうしようかなー。」


俺は昨日とはほぼ別人になったのであった。





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