第8話 トップアイドルの一日
皆さん、こんにちわ。私は、トップアイドルをさせてもらっております、久々の登場のみうと申します。
覚えている方は少ないと思いますが、今回は、そんな私の休日を紹介したいと思います。
それでは、スタート……すると見せかけて別の話に行かないです。
休日の私は、朝の7時に目を覚まします。
まずは、洗面台の鏡の前へと行き、「……今日はまた一段と寝癖がひどいな……」と寝癖のチェックをする。
今日は特にいつもよりもひどくて、髪の毛が静電気で逆立っていて、某アニメのツンデレエリートな戦闘民族の生え際V字の王子様のような髪型になっていた。
写真を撮ってSNSに投稿する。
早速、コメントが送られてくる。
「え?トップアイドルがこんな画像を投稿していいの?めっちゃタイプで好きだったけど、かなり引いてファンやめようか悩んでる」とかファンを戸惑うような反応が多く帰ってきた。
中には、実際にフォローを外す人までおり、一瞬で1,000人くらい減った。
「うわぁ……こんなにフォロワーが減っちゃったよ。マネージャーに怒られるなぁ……ぐふっ、どんなお叱り(ご褒美)が待ってるんだろう!めちゃくちゃ楽しみだなぁ!はぁはぁ……ちょっと興奮してきちゃった……」
そんなことを言いながら、食卓へと向かう。
私の休日の朝食は、「今日は、ハバネロをそのまま食べよう」と激辛食材家庭菜園コーナーからハバネロをチョイスして、お皿に乗せて食卓で食べる。
「……っはぐ!」
後になるかならないかなのギリギリの音が喉から出る。
「つーー!!!」
バンバンバン!と机を叩いて悶える。
しばらくして、辛味の痛みを乗り越えて、食卓に常に設置している鏡で今の顔を確認する。
そこには、ボサボサの逆立った髪に、涙と鼻水を流した顔が写っていた。
「はぁはぁ……私トップアイドルなのに!こんなヤマンバみたいな姿になっている!はぁはぁ……どうしよう!こんな姿ファンに見られたら、もっとフォロワーが減るかも!……たまらない」
これが私の朝食の風景です。
休みの日の楽しみの一つですね!楽しみすぎて1時間くらいはずっと繰り返してます。
朝食を終えたら、そのままの姿で歯磨きだけして、家事を済ませます。
「はぁはぁ……こんな姿で家事するなんて、結婚できないわね……いつまでも独身でいたらテレビ番組ですごい弄られそう!……はぁ、たまらないわ!休日ってこうじゃなきゃね!」
お昼に、中畑カメラマンとスイーツ巡りに行く約束をしているから、流石に身支度を整えました。
身支度を整えて、家を出て待ち合わせ場所に向かいます。
つづく……
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