第2話「乙坂瑠花さん!俺と付き合ってください!」

「え?普通に可愛い!」「妹の子は何組なんだろう?」

 などなど色々な声が俺の周りから聞こえた。

 

 ……いやわかってたよわかってたけどさ、あいつら俺に一言ぐらいあっても良くないか!?

 

「おい!慎也。結構可愛いじゃねぇか、お前はどう思う?」

 

 肩をとんとんと叩きながら俺に話しかける優斗。だが、話しかけられたことはおろか肩を叩かれたことにすら気づかない程動揺していた。

 

「慎也!慎也!」

 

 何度か呼ばれて俺はようやくビクッとなって優斗が話しかけくれていたことに気づいた。

 

「あ……あぁ。俺は醤油かな……」

 

「何言ってるんだよ……」

 

「え?卵焼きには何かけるについてだよな?」

 

「動揺しすぎだろ……なんかあったか?」

 

 心配半分呆れ半分みたいな表情をしながら俺の顔を優斗は覗き込んでくる。

 

「……すまん。ちょっとトイレ」

 

 そして俺は自分の席をたった。

 

 

 

 

 現在俺がいる場所は自分の教室の一つ下の階、一階の階段下。

 そして俺は転校初日から申し訳ないが今日からクラスメイト兼、兄妹の姉、乙坂瑠花を呼び出した。

 

「おい、瑠花。これはどういうことだ?」

 

「……もう少し具体的に」

 

 瑠花はキョトンとしている表情だがなんだか俺に対する威圧感があった。

 

「いきなり俺の学校に転校してきたことについてだよ!」

 

「あぁ……別に……良くない?慎也に関係ある?」

 

「………」

 

 初めて名前を呼ばれて少なからず俺はドキッとしてしまった。

 

「関係大ありだよ!」

 

「……なんで?」

 

「なんでってな……俺たちは仮にも今兄妹なんだよ……とにかく俺たちの関係は絶対にクラスの人達に言うなよ?」

 

「……わかった」

 

 よし!とりあえず人通りの話は終わったと思った矢先……。

 

「慎也ー!もう授業始まるぞ!」

 

 二階から勢いよくドタドタと大きな音を立てて走ってくる優斗では無い男子生徒の声が聞こえた。

 

 やばいやばい。この状態を見られたら、転校生と早速この状況とはどんな関係かを聞かれる可能性がある。

 オマケに寄りにもよって姉の瑠花、何考えてるか分からない上に全く行動が予測出来ない。

 と、色々考えた結果テンパった俺が導き出した答えは……

 

「乙坂瑠花さん!俺と付き合ってください!」

 

 と、この言葉を発した瞬間クラスメイトの男子が一階の階段で止まった。

 

「……は?」

 

 瑠花も戸惑っている。当たり前だよな。

 頭を下げながら一体俺は何をやっているのかとテンパった三秒前の俺に問いかけてるよ!

 

「……いや、無理」

 

 だとしても他に断り方あるだろ!?

 ごめんじゃなくて無理ってガチで告白した人泣くぞ……。

 

「し、失礼しましたァァ」

 

 やばいという表情を男子生徒は浮かべたあと、降りてくるより激しく足音を立てて二階に帰って行った。

 

「………冗談だからな。瑠花、あんまり真に受けないでくれ」

 

「…………」

 

 なんだか気まずくなってしまって俺は足早に二階に立ち去った。

 

 俺が立ち去って三十秒後。

 

「瑠花ー!どこに行ったのかと思ったよォ」

 

「……彩花」

 

 妹の乙坂彩花が瑠花の元にやってきた。

 

「……どうしたの……何か用?」

 

「いや、慎也と瑠花が同じクラスになったって言うから見に行ったら二人ともいないからさ学校中探しちゃったよ」

 

「……そっか」

 

「で、どうだった?慎也と何か話せた?」

 

「全然話せなかった……でもなんか告白された……

 

「こ、告白!?」

 

「……うん。でもあんまり真に受けないでくれくれって……」

 

「で、瑠花。なんて言ったの?」

 

「……いや、無理って」

 

「あまりにも惨い!」

 

「……今日初めて名前呼べたのに……いきなりすぎるよ……」

 

「それはそうだけど……瑠花は嬉しかったんじゃないの?」

 

「……まあ……」

 

「これは強敵ライバル出現ですな!負けないよ!瑠花!」

 

「……別に……勝ち負けとかないし」

 

 そう言って瑠花は足早に去っていった。

 その時の表情は誰も知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんにちは三上蒼太です!

 勢いで二話まで作ってしまいました!

 でも話を作る時、しっかり構想を練るべきたのでしょうか?

 自分みたいに勢いで書く人っていますか?

 いたら是非教えてください!

 よろしければコメントなどなどいつでも受け付けております!

 よろしくお願いします!

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