正直な少女は得をする。そっとアオハルの神さまが見守ってくれたんだね。

作品の大部分は、主人公の正直なモノローグだが、とても心地よい風を感じてくる。読んでゆくうちにいくつかお気に入りの表現も見つけてゆく。

「クラスの力配分のようなもの」

「校則よりも大事なルール」

どちらもドンピシャな描写で面白い。恋バナに好奇心旺盛で、いたずら好きな中学生になると、間違いなく教室にはそんな雰囲気があった気がする。
 
「ラブレターを運ぶ蜜蜂のような役目」
 
凄く上手な比喩です。春風に乗り軽やかな気持ちとなってしまいそう。
さらに、幸運を呼び込むエンディングも素晴らしい。

主人公が込み上げてくる涙を堪えながら、告白出来て良かった。やっぱりアオハルって良いなあ……。キュンキュンです。