第4話 七福神からご招待!?

これも4〜5歳の出来事。

嘘の様な話しだが…


お正月に、地元の中では大きな神社へ

家族で祈願を受けに行った。


子供ながらに

おりこうさんに座っておかなきゃ!

という気持ちで、神主さんが式をするのを

黙って見ていた。


神主さんが祝詞のりとあげている先には階段とその上に部屋があった。

そのお部屋の中にご本尊があると思われるが

扉は閉まったままだった。


神主さんが参列者に向けて

大幣おおぬさ(祈願の時にふる棒で白い紙がついている)を振る。


大人達の真似をして

頭を下げて目を瞑る私…



すると、奥のご本尊のある扉が

ガタ!

ギー

と音がして階段の上の扉が開いた!!!


私は驚いて見ていると

階段の上の部屋の中から

七福神の様な方々が4名(柱?)ほど出てこられた。


本当にあの様な服装や出立ちだった。


神様達は階段を降りてこられて

私たち参列者の前まで来た。


女性の神様が巻物を広げながら

「今から名前を呼ばれた者は前に出てくる様に」

かしこまって仰る。


巻物の名前を読む女神様


「◯◯みくさん」

なぜか、私の名前が呼ばれた!


ビックリしたが、恐る恐る前にでると

「わー!よくいらっしゃいました!」

と神様達はハグせんばかりに喜んでくださった。


お正月の時期だったからか、神様達の雰囲気はお祭り騒ぎの様だった


例えば…言葉にすると

「めでたい!めでたい!」

とおっしゃってる様な雰囲気だ。


「さっさぁ!奥にどうぞ!」

女神様に案内されるがまま

神主さんの横をそーっと通って行く。


階段を登っていいか躊躇していると

「さあ!奥へどうぞ!」

と女神様が促して頂く。


私は階段を一段一段昇っていく。

ご本尊のある扉が再度開く。

ギー


そのお部屋の中から

ものすごい黄金の光が出ている!


「眩しい…」

と思って立ち止まる。


「遠慮なく中へお入りなさい」

女神様が再度仰る。


しかし、両親から

子供だけで遠くに行かない様に!

と言われた事を思い出した…


私は勇気を出して言った。

「ここまで連れて来てくれてありがとうございます。でも、子供だけで遠くに行ってはいけないので戻ります。」


そして、祈願式を邪魔しないように

そーっと階段を降りて

忍び足で自分の席に戻った。


自分の肉体?に戻って目を開けたら…

「今のは何だったのだろう…」

と不思議に思った。


この神社には何度かお参りに行ったが

その後は何も起きていなかった…


しかし、大人になって

お正月にある温泉地の神社で

新年の式典に参加させて頂いた時に

同じような事がおきた…

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