この苦しさを共有して欲しい

身分違いの、悲恋。
この物語はしかし、そんな易しいものではありません。
主人公の心が切々と訴えてくるのです。

鮮やかな情景が、美しければ美しいほど残酷であると。
細やかな幻想が、甘やかであればあるほど無情であると。

呼吸をしていたはずなのに、読後には喘がなくてはなりませんでした。
この苦しさを、どうか共有してください。

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