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  • はじめまして、とおりすがりのキツネです。

    異世界ファンタジーと現代ドラマを重ねて読む眼差しに同意します。異世界ファンタジーとは〈他者性=自分ではないもの〉のバリエーションですよね。わたしはノンフィクションでさえ〈他者に向かって他者を語る〉という点で、異世界と地続きだと考えています。その辺り、ノンフィクションのライターさんは自覚的であることが多いようです。客観的な学問とされる歴史学も「物語性をもった言語的構築物」だと指摘されています(ヘイドン・ホワイト『メタヒストリー』)。

    お話を聞いていて、坂口安吾『堕落論』を思い出しました。あの作品では、崩壊した日常を異界のように描き出していました。ジャンルとしての〈異世界転移〉は、日常と異界を越境して、ローファンタジーとハイファンタジーを相対化するツールなんだろうなぁなどと考えると、〈ファンタジー〉という言葉は現代日本において曖昧になったのかもしれませんね。

    色々と考えさせられるエッセイでした。
    ありがとうございます!

    作者からの返信

    だいなしキツネさん、初めまして。
    応援コメントありがとうございます!!

    〈他者性=自分ではないもの〉のバリエーション
    まさにです。
    言われてみれば、ノンフィクションもそのとおりですね。『現実の世界で起きたことを他者の脳を通して紡がれた』時点で異世界といえるのかもしれません。

    拙い言葉遊びとも言えるようなエッセイにお付き合いいただいてありがとうございました!