オレオレ詐欺のエピローグ

 退院してからどうにも職につけず、オレオレ詐欺を始めた。七年後のある日、呼び出した婆さんに会うと、彼女は泣き出した。「匠ちゃん、やっぱり匠ちゃんだったのね」彼女の話を聞くと、どうやら孫の匠は七年前失踪したらしい。同じ頃記憶喪失と診断された俺は、今週末も夕食に招待されている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る