第6話

 私が幼い頃母のイメージは、茶髪ロングのドライブ好きヘビースモーカーだった。当時、茶髪ロングはカツラだった様な記憶も有るが、実際ロングヘアだったと母が語っていた様な気もする。家族でも私しか知らないかも知れない事。私が子どもの頃、巫山戯ていて母が鼻を何かに打つける事が有り、その時母は、「整形して鼻筋にプラスチック入れてるから鼻を打つと痛いんだよ。」と言って居た。それから歯にも金を掛けていると言って居た気もする。母が幼女の頃の写真を見た事が有るが、産まれた時から美人だったと思え、整形は多分誰も知らない話しだ。母の火葬、納骨式の時、手術で体内に入れられてはいた器具は業者が処分したという話しだったが、母の頭蓋骨の形は無く、金歯、銀歯も無かった。

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