第7話マドンナの失恋

4人はカウンター席に座り、バーボンのボトルを下ろした。

みんな、ロックで飲んでいる。バーボンには生チョコレートが合う。

キャサリンが口火をきった。

「ヒロ坊、トノ様、実はね今夜はデートだったの。マドンナちゃんがジャニーに恋していてね。でも、彼女と同棲してるって聞いて、この子落ち込んでるの。2人はジャニーに彼女いること知ってた?」

2人は、

「僕は知ってたよ」

「オレも」

マドンナは溜め息をつき、

「最初っから、先輩に聞いときゃ良かった」

マドンナはグラスの中の氷を指で回していた。


「まだまだ、出会いはあるって。若いんだから。お見合いはどう?」

トノ様はマドンナに言った。

「わたし、お見合い結婚嫌なんです」

「……ぼ、僕が彼氏になろうか?ダメかな」黙っていたヒロ坊が、

「そりゃ無いぜ、相棒。マドンナはオレの女だ!」

「まあまあ、2人ともこの子真剣に悩んでいるんだから」


この夜、4人ボトルを空けみんな千鳥足でタクシーを捕まえ、帰宅した。

翌朝、4人はマスクをしていた。酒臭いからだ。

この日は4人とも二日酔いで、トノ様は下痢に襲われ、休み時間には必ずトイレに向かった。

マドンナの横をジャニーが歩いた。だが、もうこの先生には興味はない。

だけど、残り香がスゴくいい匂いだった。

この日は、雨だったのでキャサリンと一緒に学食で日替わりランチを食べた。

早く結婚したい新米教師にまた、珍事件が起きる。

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