（うぅ、うううっ。それにしても臭い……。本当に臭い……。何で、この人の身体から馬糞の匂いがするのだろう？）と。

（この人もしかして、馬小屋で寝ているような生活をしているのだろうか？）

　ア・リシャーは自身へと近づき、小声で話しかてくる小汚い、う〇この匂いがほんのりと香る男の前で、自身の鼻を押さえたい衝動に駆られながら思い。

（……こんな貧相な人……。冒険者になる為の甲冑も身に纏っていない人が本当に冒険者等なれるのだろうか？）と、自身の首を傾げながら小汚い小男の問いかけに対して、前回のお話の続き通りに「はい」と頷くと。

　小汚い小男は嬉しそうにア・リシャーへと。

「アリちゃん、俺が冒険者になるのに、何の職業を選んだら良い？」と、小汚い小男は、大変に初歩な事……。

　まあ、大抵誰でも、この冒険者組合・ギルドに到着する迄には、自身の将来、行く末の為の夢や希望を膨らませ嬉しそうに決めてくる事を今彼女！　ア・リシャーへと尋ねるものだから。

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