第41話 登録ですよね? (6)

「うん、そうだよ。お姉ちゃん……。いや、アリちゃんだってけ?」


 小汚い小男は、目はア・リシャーの巨大なオ〇パイの谷間を『えっ、へっ、へへっ』と、鼻の下を伸ばしつつ眺めながら。初対面のア・リシャーに対して、もういきなり馴れ親しく、名指しの『ちゃん』ずけで呼び、答えるから。


(えぇ、えええっ! な、何、この人ー! いきなり私へと妙に馴れ馴れしのだけれど! 一体何様のつもりなの、この人は~!)と、ア・リシャーはまた驚愕するのだが。


 当の本人である小汚い小男は、ここでやっとア・リシャーも御自慢の巨大な二つの膨らみ、オ〇パイを見詰め、堪能する行為を辞め、顔を上げ──。頭巾の奥から、にへらと自分の白い歯を輝かせつつ。


「何でアリちゃんは俺にそんな当たり前のことを尋ねるの?」と、ア・リシャーと問うのだ。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る