第9話「サーティーワン」

ここだけの話、なぜか嫁の顎を触るのが好きです。

どうやって、触るかと言いますと、、まずマイクを握る手にします。


そして、その手を嫁の顎に置くと、OH!ジャストフィット!!

これがまた、何とも落ち着くのですよ~。


それをすると、「顎を触るな」と怒られます。


「でも、猫や犬は喜ぶよ?」と言うと、さらに逆鱗に触れます。

怒るか怒らないかの瀬戸際にチャレンジするスリルを楽しみます。


嫁に、同じことをやり返されました。

「ほら、やられたら嫌だろ?」


「……?いや全然だよ、ほら」

僕は、マイクを握る手にして嫁の顎に手を置きます。


「サーティーワン止めろ!」

この行為は、サーティーワンと命名されました。


僕は、サーティーワンでアイスを買った事はありませんが、「サーティーワン」が大好きです。


ちなみに、サーティーワンは、ほんとは「バスキンロビンソンズ」て言うんですって。

また、一つ博識になれました。


なんかね。調べてみたら、男性が女性の顔を触りたがる心理っていうのがあるんですって……


1.愛情表現

ん~、これは△かな?例文では「指先で女性の顎を持ち上げ……」と書いてるので、これは「顎クイ」のことですね。

あくまで僕のは「サーティーワン」ですから。失礼しちゃうわ。


2.触り心地を楽しんでる

これは、〇です。その為の「サーティーワン」ですから。


3.支配したい・自分のものにしたい

「少しSっ気のある男性や俺様タイプの人は、顎を触って支配欲を満たそうとする傾向があります」とのこと…… …… ……

いやいやいや、そんな事があるはずが……ない。 と思ったのですが、まさかの◎です!

まー、ここでこんな事、書いてるのは、まぎれもなく「隠れ俺様タイプ」でしょう。自分でも何となく理解。


僕がソファに座っていて、「おい、そこどけ」と言われると、すぐ譲りますし、「麦茶注げ」と言われると、注ぎます。

「電気付けろor消せ」付けたり消したりします。


僕が外に出ていると、嫁からのLINEで「お腹減ってしにそー、ごはん買ってきてー?」とよく送られて来ます。

その位、自分で作れと思うのですが、「そのまま、〇ね」と悪態を付きつつ、ごはん買って来ます。


でもね、麦茶はなるべく出涸らしを入れるし、電気もオレンジ色の小さい電球は付けずに、一気に真っ暗にします。

ソファだって、新しい座椅子があるので、実はこっちの方がフカフカ。

ごはんもなるべく、半額シールの付いた見切り品を選びます。


要するに、表面上は嫁の言う事聞いてやってるけど、「本当は、こっちが支配してるんだからな、クックック」の構図です。

その隠れた意思表示がどうやら、「サーティーワン」のようでした。


この事は、嫁にはナイショにしとこう。


あと、男性が女性の事を「可愛い」と思ってる時って、ほっぺを触るらしいですが、ん~、それはあんまないな~。


実は、一番黙っていたい事はコレ(笑)


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