16 捻じ曲がった20代若者の、憤慨。

 殺さねばねばならぬ。


 何としても、処刑しなくてはならぬ。


 彼は悪魔の様に醜い兵士だ。彼奴の人間性は地に堕ちておる。


 我は其れを深く理解しておる。


 あの男、許すまじ期あの男。


 我のかつての孫息子。


 あやつじゃ、我を殺しめ、我の最愛の夫と共に殺し、自分の息子を目の前でころしてくれおったのは、確かに割れの孫であった。


 我らキモイ一族の恥さらしとは正に此れの事か。


 キモイ老人の巣窟であった。歳を取った老い耄れしかいなかった、若いのは歳を取って、子供を残すものが無くなり、現代人は、生まれなくなった。死んでいくのだ。

 

 老い耄れた我らしかこの世に人は居ない。


 我々は、もう役目を終えた。死ぬ頃合いだ。


 孫に殺されるのも、又いいかもしれない、孫が私を殺すのだ。


 私は実の可愛がってきた孫に嫌われ、そして殺される。


 孫は私を殺すと言っていた。


 この国では、人殺しが正当化されている、無暗に殺すのではなく、意義ある殺害を認めているのである、私はこれ以上生きても何もない其れならば、最愛の孫に殺して貰おう。


 孫は何の躊躇も無く私を殺した。清々していた。ようやく死んでくれたかとホッとしていた。


 その後彼は実の母と、父を殺した。


 どうして家族を殺したのか。


 其れは彼らが歳を取って足手まといになったからだ、だから殺してやったのだ、寧ろこの国では、延命治療何てのはよく思われない、そういった人間んは殺してやれと、世間が考える位だ、彼女も早めに死にたがっていたから、私がとどめを刺してやっただけだ、そうして僕は、家族の全てを自分の手で葬り去り、葬式も上げず、遺体は、研究施設に回した、病気だった、癌だったため癌研究の標本に成ったのだ。その遺体は、黒ずんでいて、もう虫がたかっていたが、研究グループはその遺体をホルマリンに付けて、保存していた。


 そうだ、家族も居なくなった事だし。


 この家は売って、高そうなものは全て売って、御金に換えよう、そうして、如何にか、資金を集めて、会社でも始めるかと、酔狂 帝都はそう言って、大きなビルを買って其処で不動産を始めた。彼はこのビルから徐々に物件を集めていき、不動産王と呼ばれるまでになった、その後彼は、世界中のインターネットにつないで、医薬品の委託販売を始めた。其れがかなり当たって儲けた。


 パチンコ台を買いあさり、其れで外れないパチンコを創った。必ず当たるパチンコ、勝てるパチンコである。


 赤字にはならないように、彼はそのパチンコを打つのには物件を購入するか、この会社の何かにお金を百万円以上使った人に限った。


 パチンコ店のアルバイトをする、山之内 轟介はその高収入に驚いた。大して忙しいわけでもなく、大変でも無いのに、この時給は異常だった。


 パチンコは敗北者が全体の九割なのに、その人達は負けを分かって損をしに打ちに来る間抜け、店からして鴨だった。


 今日も鴨が来たぞと店長はモニター越しに見ていた。


 客は来ないどころか増える一方だ、こんな糞みたいな産業で儲かるんだから人間んも呑気なもんだな、こんな、しょぼいギャンブルをしている暇があったら、もっと他に考えるべきことが、国の為に、世界の為に進化すべきことが、その啓蒙があるだろうに。


 全く、此れが老害か、そして、老人の呑気で間抜けな事と言ったら危機感と言ったものが無いのだろうか、そして、この下手糞のギャンブラーと、社会の底辺を甘んじているクズどもで或る。


 もう、厭になる。


 ゴミの癖に、粗大ごみに出さないとな、大人の癖に、いいおっさんや叔母さん、お母さんや、御父さん、お爺さんや、御婆さんの癖に、せっかくこの世界に生まれ落ちたというのに、何なんだ、このバカの生き方は、見ていて厭になる、如何してこういった馬鹿で世の中は溢れ還って終ったのか、如何して政治家は阿保の戯けが多いのか、如何して中年男性はパチンコを打つのか、浮気をするのか、子供に弱いのか、怠けているのか、この世の大半はクズだが、まさしくクズの集会場其れは、丁度、クズがクズな理由であった。


 この、御婆さんも若い頃は可愛い可愛いと其れは其れは自分の父親に可愛がられた事だろう、見ていて胸糞が悪くなる。


 お前は可愛くねえよブス雌ゴリラ。


 しかし、まあ。


 年を取っても女で在りたいだとか言って、若くある為にそう念じたり体を動かしたりする婆どもを見ていると気分が悪くなるものだ、醜いからさっさと死ねよ、クソ婆。この世界にそんなくそ婆が、幾億人いると思うと死にたくなる、女の数も、男の数も死にたくなる数だった。


 こんななのが地球上に億はいるのか、要らないな、こんな雌も雄も。頭の弱い不必要な人間は廃除するべきだ、死んでもらうべきだ、女なんて五十を過ぎればもう要らない。


 それ以上は生きているだけ醜いだけだ。恒例の婆さんは抹殺して、処刑すべきだ、婆どもの井戸端会議は下衆の様に醜く、その組合はもう負の温床でしかない。

若いうちに死んで貰う事だ。


女は若いうちに死んでしまう事だ。


其れか、女はやめて男になって、何か重大な仕事に取り掛かるべきだ。


老後の人生を満喫している女は、全くの悪だ。


お前らは、さっさと死んでしまえ、もう可愛くねえよ、お前は、婆だ。


若者の為に年寄りは金を出せ。


其れが特権だろ。金を貯め込んでいる奴に限って死ぬまで金を使わないものだ。


若者は金が無いんだ。


 だから、働かされて気づいた頃にはいい年に成って、社畜で死んでいくんだ。そうならない為には働きながらでも、何かを続けるしかない、諦めず根気で粘るしか無いのだ、この苦労、過労死しても可笑しくない。


 しかし若い時にしか出来ない無理もあるのである。


 もう其れは、其れくらい頑張らないと未来は無いという事だ。


 世間は厳しいと言うが、正にその通りだと思う。


 厳しい特に金銭的に厳しいのだ。


 世間は御金に厳しい、あれだけ働いても、どれだけ一生懸命働いても、この賃金なのだ、もう嫌になる。ストレスで死んでしまいそうだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る