たかが天使か女神か知らんが、日本のサラリーマンを舐めるなよ!!

とりあえず転生OR転移後、それなりに文句たらたらいうものの、何かはもらって活躍してしまう主人公が多い中、本作の主人公は違います。

タイトル通り、何ももらえません。
チートどころか、棒一本、丈夫な服一着すら、もらえません。

それでも彼は曲がりません。自分を曲げません。苦にしません。
信仰や宗教の超越者が実効的な権力を持って社会を制している中、彼はまさに真の意味での転移者、異物でしょう。

彼のその後を見たい。この著者の他の作品も読みたい。
そう思わせてくれる燃える逸品です。