第28話 幼馴染 2

私は広島に残るか、東京に出るかで迷った。


しかし、広島にいれば記憶が鮮明に思い出しすぎる。


幼馴染は全部任せて大丈夫だと言っていた。その為、


東京を選んだ。しかし、お互いに性格を知ったのも幼馴染という


形だけで、本当に知ったのはここ数年だ。


そして、知れば知るほど、飽きれるしか無かった。


前の、親族との闘いとは全く別の問題だ。


理解度の低さ、そして何故か自分は精神が強く、私の精神力が弱いから


ダメなんだと言われた。これは保健士さんに相談した。私は苦言を受け止めて


今まで生きて来た。私が間違っているのなら正直に言って欲しいと私は頼んだ。


保健士さんもカウンセラーさんも、私は相当強いし、頑張ろうとしていると


言ってくれた。というかその人は大丈夫なのかと逆に心配された。


そして、彼が何故そうなったのかを、私は分析する事にした。


彼は私と同様、父親嫌いであった。


だが程度の程は、知れている程度の低さで、一般的レベルであった。


これは既に私の中では予測済であったが、現実、私の父と三カ月の差で


後から死んだ。


私は悲しかったかと聞いた。彼は悲しかったと言い。


私は言った。「死ねばいいと思うほど嫌いだと言ってはいても

       現実に死ねば、殆どの人が悲しむ。俺は全く悲しくなかった」


この差は非常に大きいもので、特に肉親の場合、嫌ってはいても死んだら


悲しむ人は少なくない。そして彼の父親の話は以前から聞いていたし、


三人で島めぐりも昔した事があった。


当時、彼がまだ大学生の頃、彼は東京にいた。そして年末等に帰ってきては


父親に対して、あれこれ文句を言っていた。


まず父親の男尊女卑だんそんじょひな点も毛嫌いしていた。


しかし、彼は現在、自分が死ぬほど嫌っていた父親と全く同じ人間になっている。


これは広島で飲みに行って分かった事だった。


彼自身、何故か知らないが自信がある点。私が採点すれば0点だ。


しかし、彼は自分が父親と同じになっている事に対して、それほどショックを


受けていなかった。普通ならば同様するはずであるが、死ねばいいと何度も


言っていた人物と同じ人物になったのに。彼は私の理解を超えた自信がある。


そして非常に頑固だ。しかも無駄にのほうだ。


彼は今回、私に起きた事を理解の範疇はんちゅうから漏れているのが


答えとして出た。しかし、私は既に東京に出て来てしまっている。


彼が私に与える悪影響はマズいものだ。


普通、自殺を実際に図った人間に対して、不安な気持ちはなかなか消えない。


しかも、その現場を見て止めた人物であれば、尚更である。


しかし、彼のほうからそれらしい連絡が来る事は無い。


私は苦境の上に苦境がのしかかっている。彼はよく相談にも乗ると言っていたが


低次元のお悩み相談室程度であろう。


もしくは、彼の頭の次元を超えすぎている為かもしれないが、


彼もまた母に近いほど、自分の発言に対して責任感を持たないタイプだと分かった。

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