第17話 夜のお勉強会

家に帰って勉強した後ベットに着いた。


そのとき、夢でマリさんが出てきた。

サキュバスとしての能力だろうか。

金縛りにあったように身体が動かせない。

あれって実際脳が起きてて身体が起きてないときに起こる現象だから、夢を強制的に見せている時点で起こるこの現象は理に叶っているんだと思う。


「えっと、ごめんなさい。

 私、まだコントロールができていないの。」


うん、金縛りにあってるから分かるけど。

動けないのも不便だからちょいと魔力を使って。


「まだコントロールできていないってことは、他の人にも経験があるのかな。」


「お母さんとか妹にやっちゃうの。

 でも、話せたのは君が初めてだよ。

 淫魔になってからエッチさせろって男子が多くて困っちゃうの。

 そういう人とかは私が悪夢を見せるらしいのだけど、君は見てないみたい。」


安心したと言うような表情でにっこりと俺に微笑んだ。


うん結婚したい。


淫魔よりも天使や。


「夢の中だから色々できるけど何かする?」


「じゃあ勉強をしたいんだけどいい?」


「確か、四高だったよね。

 なら私が教えられる範囲であれば教えるよ。」


美女との勉強はとても楽しいモノでした。


「大島先生だとここはこの解き方がいいよ。」


「何でですか、教科書はこっちを指示してますけど。」


「大島先生は教科書よりも自己流の教え方で授業を如何に聞いているかを見ている先生だから教科書通りじゃない方が点数付けるのに甘くなるの。

 それと偶に間違いがあるから、それを指摘するための材料としてこの解き方を使っておくと便利だよ。」


四高は県立の進学校でそこそこ有名なところ。

大半は国立大学に行くので名門高校のイメージが強かった。

最近では部活動や学外活動にも力を入れ、内申点を上げていくことで進学校の地位を保っている。


「そうそう、大島先生だけど、ここだけの話私の同級生と結婚したんだよ。」


「えー元生徒に手を出してるんですか。」


「そうなの、私もまた聞きだけど生徒の方から卒業式で告白したみたい。

 元々不良生徒で構ってくれる人が大島先生しかいなかったんだって。」


生徒と先生の禁断の恋ですか。

不良生徒なのにそこはきちんと守ってくれていたみたいで、良いドラマだと思います。


「うん、いいドラマだよね。

 そういう出会いがあったら私もしてみたいな。」


「マリさんは引く手数多過ぎて、ロマンチックな出会いとかが少なそうですもんね。」


「うん、私が少女趣味過ぎるのかもしれないけどシンデレラみたいなのには憧れるなあ。

 あ、ここはこの公式に当てはめてね。」


夜の楽しい勉強会は目が覚めるまで続いた。

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