第5話:労働環境の変化 ⑤

 私はこの状況が続いていくと個々の精神状態がおかしくなっていき、そこで行き着く先が自分の身を投げるなどの究極の手段になってしまうのだ。つまり、何かをしようとしても真っ先に当たるのはお金と信用なのだ。


これは多くの人が勘違いしているが、お金がないと信用が勝ち取れないという一般的な考え方があるため、今までいろいろ合った人にとっては何をしても動かないことで挫折を生んでしまう。


 これらの挫折が社会復帰を阻むことになってしまうことにも繋がりかねないのだ。この挫折が致命傷とならないケースがほとんどだが、致命傷になってしまうと立ち直るには周囲からの倍以上のサポートが必要になる。そして、人もそうだが、対価がないと動いてもらえないというケースが多い。つまり、人というのは何かやりたいと思って行動したいと思っても仲間がいないことや共感してもらえないことでどんどん心が落ち込んでいってしまうのだ。


 もちろん、人には得手・不得手があり、全てを一人で出来るわけではない。そして、1人よりも人数が多い方が知恵も経験も何倍にもなる。そして、多角的な視点から物作りが可能となるため、多くの人と柔軟に対応することが可能となり、デザインパターンが多彩になる。


 しかし、自分の夢に挑戦する人を社会は簡単には容認してくれないし、そういう人は徹底的に叩かれるという縮図がある。それは、私からすると因果応報だと思う。なぜなら、自分の夢に挑戦する人は現状に対して不満がある人や誰かを見返したいという意図もある。しかし、そういう人以外では不当解雇・ハラスメントなどから組織不信などを引き起こしている、同僚から裏切られたなどの人間関係が因果として付いているなど個々で理由は異なってくる。そのため、自分が1人で活動できる手段を模索する、前者と似た部分を持った構想や新しい世界を開拓したいという熱意を持っていることでその夢を実現させるために必要な事を分析し、発展させるなど自分の能力を最大限に伸ばそうとするのだ。


 私は人が社会に出られなくなる理由としてお互いを尊重するのではなく、自分たちに有益な人としか仕事をしない、損をしたくないという考え方が蔓延してしまったことで損得勘定が出てきてしまう。


 私はこういう事態に損得勘定は必要ないし、何ならこういう時期だからこそ個人に投資をする事は大切だと思うべきだし、投資をした人がどんどん力を付けて成長した時にこれまで支えてくれた人たちに恩返しすると同時に同じ夢を持っている人を支えるという相互理解と他者貢献の精神を持って過ごすことで、その人が夢を叶えられる→自分も人を助けること、支えることが出来た。という自己受容や自己肯定に繋がる。つまり、お互いに支え合うことで同じ夢に向かって歩幅を合わせて歩んでいけるということになり、これまで夢を持つことに対して罪悪感を持っていた人も罪悪感や劣等感などその夢の達成の弊害になっていた勘定が薄れていくと思うのだ。

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