第3話【カラアーゲ王家の家庭事情とマヨ様】

皆様ごきげんよう。マヨ様の護衛メイドのカタリーベでございます。

前回に私とマヨ様のカラアーゲ王国からの逃亡の経緯をお話いたしました。


今回はカラアーゲ王家の家庭事情とマヨ様の御関係・マヨ様の生い立ちについてマヨ様が物理的にお眠りあそばされていらっしゃる間にお話させて頂きます。


マヨ様の御父上君であらせられるカラアーゲ5世様は王妃【トリノカウワ様(享年24歳)】がお亡くなりになられてから人が変わったように厳しい統治をなされるようになられたのでございます。

マヨ様が御成長なされるごとに亡き王妃様の面影が漂うたびに国王陛下はマヨ様を遠ざけるようになられたのでございます。


マヨ様の傅役モリヤクを務めたのが私の父・【カタリンゲン(故人)】でございました。

今のマヨ様を形作られたのは我が父の教育による所が多いのでしょう。


マヨ様は領民の声を聴き圧政にあえぐ国民を可能な限り補佐をし、カラアーゲ王国の良心とウタわれるほどに名声を高められたのでございます。


そして父・カタリンゲンの遺言によって私が跡を継ぐ形で護衛メイドとなってお支えすることになったのでございました。


お話が長くなりました。


~マヨ様が目を覚まされたようでございます。今宵はここまでに致しとうございます。~


(つづく)

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