No.2 ストーカー(前編)

最近私はストーカー行為に悩まされている。

家の郵便ポストを開ける。


「まただ、、、。」

大量の手紙が入っていた。

丁寧にテープでつけてあるところを無理やりちぎる。


『いつも見守ってる』

『怖いなら頼ってよね』

『大好き』


とまるで彼氏のような口調で書いてくるのだ。


「本当に気持ち悪い。」

胸やけが悪い。

お昼ご飯のカツサンドが喉元まで迫っているようだ。


「、、、カツサンド美味しかったのにな、、、。」

手紙をちりじりにしてゴミ箱の奥の方へ詰め込んだ。


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後日私は晴翔君にストーカー相談した。

そう、私には彼氏の晴翔君がいるのだ。


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雨模様、晴翔君は一人でグラウンドを走っていた。

傘をさしていても身体に水がしみこむ。

そんな土砂降りの天気で一人で練習していた。


努力をするひたむきさがかっこよかった。

でもどこか悲しそうな顔をしていた。

何故か放っていけはいけないように感じた

内気で恥ずかしがりやな私でも気づいたら傘を差しだしていた


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そのあとはとんとん拍子で話しが進んでいき付き合うことになった。

頼りになるかっこいい彼氏。

私はそんな晴翔君が大好きだ。


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「ストーカーされてるのか、、、。」


「そうなの。いつも手紙が入ってて、、、。」


「じゃあ今日俺と一緒に帰ろう?」


「でも、、部活が、、、。」


「部活より美緒の方が大事。」

「だから遠慮するな!」


晴翔君の笑顔には元気がもらえる。

やっぱり自慢の彼氏だ。


「ありがとう。晴翔君。」


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「よし!帰るか!」


「うん!」


2人で校門をぬける。

いつもとは違う光景に心臓がバクバクする。


「、、、危ないから手、つなご?」


「うん!」


「晴翔君、大好き!」


「俺も大好き。」


自分で言って恥ずかしい。

晴翔君の顔を見ると真っ赤だった。


この時間がずっと続いてほしいな。






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