第19話 告白

今、母親と自分と一緒に地域バスに乗っている

「お母さんね、この前○○で男の人とあった」


何で今?

確かに乗ってる人、自分と親しかいないけれども

けれどもよ、何で今なのよ


「え?どこまでやったの?」

「(自主規制)」

「へぇ……」


出会い系をやってたのは知っていた

でも父親に隠れてそんなことをしてたなんて知らなかった


「この前は××に行って……」


え?貴方、旦那さんがいる身ですよね?

不倫ということであってます?


「男の人、何人いるの?」

「うーん。5人くらい?」


はぁ?5人?

よくもまぁ手出せるというか……

こんなやつに手を出そうとするやつもいたもんだ


「へぇ……」

「だってさぁ、お父さん構ってくれないんだもん」


『構ってくれないから』ってさ

構ってくれないに決まってるじゃん

貴方、手あげるんですもん


「そう」

「驚かないんだ」


驚くも何も……もう呆れしか思ってないわ

出会い系やってるのも知ってるし


「それって楽しいの?」

「楽しいというか嬉しいかな。女として見て貰えるし」

「……」


目的地までずっと2人っきりだった

色んな話をせざるを得ない状況だったけれども

『男の人にあって(自主規制)までした』は

言葉に出来ない程驚いた


「父親と離婚をして結婚すればいいじゃん」

「だってあの父親が許してくれないんだもん」


早く離婚して欲しいっていう思いは

いつまでも届かなかった

そして

母親が浮気していたんたじゃないことを後々知ることになる

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