ドラゴン 必殺の一撃!編

僕は、自分から創作論だなんて言って饒舌に語る奴があまり好きじゃない。よく言うだろう?「よえぇ奴ほどよく喋る」と。だから、あまりこういうのは喋りたくないものなんだが、今日は少し気分が良い。前回の自作小説の裏側が以外にも好評だった事もあるし、また久しぶりに書いていこうと思う。



 今回は最新作『ドラゴン 必殺の一撃!』についてだ。 さて、この作品を既に全て読んだという方は一体どれ位いるのだろうか? PV数的には50人以上の方がこの二日の間に読んでくださっているらしいが、最後まで読めている人はどれ位いるのだろうか……。あれは、私がこれまで書いてきた中でも一番長い一話だ。全て読み切れないのも仕方ない事だと思う。しかし、申し訳ないが今回は全て読んだと仮定したうえで語らせてもらう。







『ドラゴン 必殺の一撃!』は、カクヨムやweb小説の世界では珍しい(?)カンフーアクションものだ。これは、私が前々から好きで好きでたまらなかった映画ジャンル。香港アクション映画からアイディアをいただいている。特にタイトルで分かる年配の方々もいらっしゃると思うが、この作品は歴史に名の残る名優ブルース・リーが主演を務めた映画。『ドラゴン 危機一髪!』や『燃えよドラゴン!』『最後のブルース・リードラゴンへの道!』などが元ネタとなっている。タイトルは完全に『ドラゴン 危機一髪!』を真似たものだ。舞台設定も似ているし、主人公がヌンチャクを使うというのもポイントが高いと思っている。





 そもそも私がなぜ、この作品を生み出そうとしたのかは、ごく単純な話で、それは今までにないweb小説を書きたいという欲望とブルース・リーさんマジかっけぇス! 最高っす! という憧れであった。




 そして、もう1つ実は今、私の中で進行しているがあって、そのためにこの作品を書く必要があったわけなのだが……。まぁ、いずれにしても私の中の様々な思惑が重なって出来上がったのがこの作品なのだ。











 ・とにかく、リスペクトを忘れずに書き続けた作品。



 今作では、香港映画を知っている者なら分かる小ネタをちょこちょこ挟んでいる。例えば出っ歯キャラや背の小さいオカマ口調のキャラ。他にも大きい敵VS小さな主人公。そして、ドロドロしたドラマに最初はなぜか周りに舐められている主人公など……。香港映画のありとあらゆる要素を拾った。ラストの階段を駆け上がって行って敵を次々と倒していく所は、ブルース・リー死後の大作『死亡遊戯』の塔を駆け上がって敵を倒すという所からとっているし、イギリス人の1人を殺すシーンでは最後の仕留め方を『燃えよドラゴン』のワンシーンを見てそれを元にした。とにかく、小ネタを挟みつつもリスペクトの気持ちを忘れずに最後まで書いたのだ。しかしもしも、私なんかよりもずっと香港映画が好きな人がいて、その人が香港映画を馬鹿にしている! などと言ってきたらその時は全力で謝罪をする。すっ、すまん……。















・主人公のモチーフは、ブルース・リーとそして、ジャッキー・チェン!?



 今作の主人公――道・竜タオ ロンにはモデルにした人物が存在する。まぁ、そんなの分かり切ってはいると思うが、それがブルース・リーとジャッキー・チェンだ。まぁ、といっても8割がたブルース・リーなのだが……。それでも少しでも見ている人達に主人公への愛着を感じて欲しかったからジャッキーのような優しくて普段は頼りなさそうなおちゃらけた店主さんって感じで日常パートは描いたつもりだ。そして、戦いになると一転。たちまち戦士になる。それが今作最大の魅力だと思っているし、私自身もそこをこだわった。それまでの優しそうな店主から一転。憎しみのジングルベルのリズムに合わせて復讐の炎を燃やし、ヌンチャクを片手にブラッディ―クリスマスを決行する。狂気と強さ。そして悲しみを表現したかった。ここに関しては最早、香港映画の影響だけではない。このシーンは、ハリウッド映画の傑作――『ジョーカー』や『ファイトクラブ』、『タクシードライバー』などのクレイジー主人公の要素も欲しかったからそこからもアイディアを引っ張って来た。だから、ここだけは香港映画っぽくないかもしれないが、それはこう言う事なのだ。



つまりまぁ、この作品のモチーフはブルース・リー主演の映画『ドラゴン 危機一髪!』と『死亡遊戯』、『燃えよ!ドラゴン』『ジョーカー』『ファイトクラブ』『タクシードライバー』となっているわけだ。いずれもおすすめの映画なので前回同様。見る事を強くお勧めしたい。まぁ、死亡遊戯は……。いや、なんでもないよ! 最後の戦いのシーン、僕は大好きだぞ!


※『死亡遊戯』と『ジョーカー』はアマプラで見れます。




























・最後に1つ。



 これは、興味のない人は無視して構わない。しかし、もしも興味があるなら見て欲しい。実は今作。僕のある作品と世界観が同じなんだ。というより、繋がっている。というのも、今はもうネタバレになるから消してしまったが、実は『ドラゴン 必殺の一撃!』のタグに一時期、超能力のタグをつけていた。そう、この作品の中には実は超能力が隠されている。それを読んで是非とも探して欲しい。



 それが上にも書いたに繋がってくる大きなヒントであるからね。


 それと、多分超能力と言えばもう分かってしまうかもしれないが、僕の投稿している作品の中で超能力が明確に出てくるのは一作だけ……そう! 『12時20分発エルパソ行き』だ。つまり、まぁそう言う事だ。いつか、悲しき孤高のヒーローでありカンフーの達人でもある竜と、どんな困難も頭脳と銃で切り抜ける西部のガンマン、ガレットが戦う時が来るのかもしれないし……来ないかもしれない。それは、今後の皆さんにかかっている。


 私が最後に言いたいのはそれだけだ……。あぁ、後もう1つ。僕の代表作である『真夜中の侍たち』とも世界が繋がっている事を言い忘れていたよ。それでは、またいつか~

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