11-13日目(4/24-26) 急性胃腸炎になりました

 4月24日。日曜日。「絶対に起きないぞ」という固い意志をもって寝続けた結果、11時前まで爆睡。「やっと起きた、おはよう」と笑われる。チビたちは宿題を終え「お姉ちゃん遊ぼう」モード。少し相手をし、お昼ご飯を食べてからは、「お姉ちゃんにゼルダやらせてあげたい」という弟につきあってゼルダをやる。りんごを取ろうと悪戦苦闘していたら、ゼルダ姫に「リンク……シーカーストーンの示す場所に行くのです……」と怒られる。

 少しお昼寝をして、学科のオンライン授業を進めようとする。このオンライン授業、つねに顔写真をカメラで撮影されていたり、ゲリラで小テストがあったり、定期的に顔認証をしないと受講が無効になったりするシステム。受講中に他のアプリを開いたり、ミュートにしても無効。なかなか厳しい。

 しかし、ごくまじめに授業を受け、授業最後の顔認証でカメラが映らなくなる。何かの不具合か。焦るも直ることなく、結果、顔認証失敗。受講取り消し。すっかり萎えてしまって部屋で沈む。

 夜ご飯をたべてから、部屋でゆっくりしていると、部屋の照明が急に消える。電球が切れたみたいだ。おじさんを呼び色々見てもらう。

 それがひと段落すると、今度はおなかが痛くなった。トイレでお腹に力を入れると、汗をびっしょりかくほどの腹痛に襲われた。

 しばらくして激痛は収まったものの、横になって丸まっていてもなお痛い。その日はとても離島日記が書けそうになく、そのままチビたちより早く眠りにつく。途中で母が様子を見に来た。「お腹が痛い」と告げると「大丈夫? 病院行く?」と心配そうにこちらを覗いた。

「とりあえず今は大丈夫。明日になっても治ってなかったら病院行かせて」

 母が居なくなってからも、布団の中でごろごろ痛みに耐える。

 結局一晩中お腹が痛かった。


 4月25日。痛みは多少おさまったもののまだ引いておらず、教習所の予定をキャンセルし病院へ。「ちょっとお腹が痛い」くらいで病院につれて行ってもらっていいのか、と少しとまどう。何せ小学校高学年の時から、インフルでも自力でタクシー呼んで病院にいかされる家だったので。

 しばらく経って、名前が呼ばれる。「若い女性の場合は婦人科系の病気の場合もあるから」と採血や検尿もやることに。採血は苦手だ。針を刺されるのは怖いし、血を抜かれている感覚には、足元がすーっと冷えていく感じがする。昔は「平気だもん」とやせがまんしていたが、今はもう見栄を張らなくなってよくなったから、苦手を自覚している。注射も採血も、痛いもんは痛い。献血とかできる人は本当にすごいと思う。

 検査の結果が出るまでにかなりの時間がかかった。8時前には病院にいたのに11時ごろまで待たされた。結果は急性胃腸炎。

 家に帰った頃から熱が出始めた。おかゆを作ってもらい、「今日はゆっくりしてなさい」と部屋で寝かせてもらえる。洗い物は免除。チビたちも厳しく言いつけられ近寄ってこない。久しぶりに寝たいだけゆっくり寝られた。

 人におかゆを作ってもらえて。「タイミングが悪い」「大袈裟」「かまってちゃん」と不機嫌になられることもなくて。家事もしなくてよくて。「お大事に」と方々から心配してもらって。天国はここにあったのか、という気持ち。実家にいるときと全然違って泣きそう。


 4月26日。熱がまだ下がらない。37度台をふらふらしている。おかゆを食べ続けるのがちょっとつらい。やることがないのねゴールデンカムイの溜めていた分を一気読みした。尾形がしんどすぎる。

 身体はまだ本調子じゃないが、寝っ転がるのにも飽きてきたので、3日分の日記をまとめて書く。

 ここに来て急に、今までの疲れやストレスが噴出したのだろうか。お腹は痛くないけれど、身体が熱っぽくてだるい。早く治ってくれ。心置きなく小説を書かせてくれ。お願いだから。


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