燕の篭(ろう)はひとりの男の体に憑いた。が、その男の体は鬼の塊だった!

 作者さまの、素晴らしい筆致で描かれた、見事な作品。
 無邪気な燕の篭(ろう)は、受けた恩を返そうと、ひとりの男の体に憑きました。
 ところがその男、普通の男ではなかったのです。
 その男、十馬には、祓いきれないほどの、凶悪な鬼が、いくつも憑いていたのです。
 十馬は、どうしてそんな体になってしまったのか。
 そして、十馬に憑いた鬼の凄まじい力を利用しようと、暗躍する者たち。
 弟、宋十郎と共に、鬼を祓うために旅立つ、篭(ろう)=十馬には、どんな運命が待ち受けているのでしょうか。
 あなたの目で、見届けてください。

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