痛快成り上がりストーリー

寝なければならないのについつい読み進めてしまう、そんな作品です。
第二章が終わったところでさすがに寝ようと思い、星を入れようとしたところで作品の面白さに対して星が少ないことに気づいたの少しばかりレビューをば。
まぁ、わかります。
スライムを題材にした作品なんて正直あまり期待してませんでした。スライム作品なんて星の数ほどありますし、そのほとんどがうっすーい内容でチートで俺スゲーして降って湧いた美少女とイチャコラする内容が多いです(個人の主観的意見)
それに日記(というか週報や月報に近い)のような体裁で進む文章は、端折られすぎてるように思えて味気なさもあります。
しかし、この淡々と進むのが良い。
領地開発なんて数日で成果出るわけないし、そんなトントン拍子で大きく成長するわけないんです。
それを日記風にすることでぎゅっとコンパクトになり、いくら読んでも飽きる間も無く次へ次へとページをめくってしまいます。
それでいてしっかりと盛り上がるところは盛り上がります。
主人公のキャラクターも良い。好きなことを好き勝手やる。そんな性根は子どものようでありながら、感情に任せに行動せず理性的で清濁合わせ飲む必要性もわかっている。自分の置かれた立場を理解して着実に地力をつけて上級貴族や王族からの圧力に対して盤面を変える知性もある。
そういう主人公だからストレスもありません。
この小説を上手く評価できているかはわかりませんが、眠くなってきたのでここらへんで。
強いて難点を挙げるとすれば、転生人ではない現地人にしては先見性がありすぎるように思える点ですかね。
領地開発に興味があれば読んで損はない作品だと思います。