【番外編】 お肉どう食べますか?第一回お肉祭り~すき焼き~

 私たちは日々選択を繰り返し生きている。


 同じ時間、同じお金があったとしても、それをどう使うかはその人次第。

 一つ一つの選択が私たちの身体と心を作っている。


 ここに6000円あります。

 お肉(牛肉)が食べたい気分です。

 さぁ、あなたはお肉をどう食べますか?


【こまりの場合】

 こまりは貧乏性である。

 牛肉は高いので普段はスーパーでも牛肉コーナーには近づかない(美味しそうなのに買えないから)


 それでも牛肉を食べたいときがある。

 そんなときは牛丼屋さんで買ってきてもらうか、ポチるのだ。


 そう、ポチっとネットで注文するのだ。

 ネットの利点は口コミがみられること、大抵の場合冷凍されていること(保存がきく)、そして購入する時期を選べばお得に買えたり、ポイント還元率が良かったりすることである。また、配達してくれるのもありがたい。


 欠点はたまに口に合わないこと、商品を直接みられないことだろうか。あとトータルでいえばスーパーで買うより高いお肉を買っていることになるので、お得感は幻かもしれない。

 ただし、1度注文して美味しければ、リピートしたり人に贈ったり安心してできる。

 ネットは便利である。


 こまりはポチった。

 牛肉切り落とし400g×3パック、計1.2kgが近日中に届く。

 お肉祭りの始まりだ!


 第1回お肉祭りはすき焼きである。

 お肉を解凍し、3分の1を先焼き用、残りを後入れ用に取っておく。

 肉の油を熱し、こんがりとネギを焼く。そして常温に戻しておいた先焼き用のお肉を焼くのだ。


 じゅ~

 ああ、いい匂いだ。このまま食べたいのをぐっとこらえる。お肉に色がついたら、作っておいた割り下を入れ、野菜や焼き豆腐、白滝等を入れる。そして少し煮込んだら、蓋をして放置しておく。

 味のしみしみ野菜が好きな人がいるので、余熱で火を入れると共に、味を染み込ませるのだ。しみじゅわ~


 食べる前には残りの牛肉を常温に戻しておく。冷蔵庫から直接鍋に入れると、急激な温度変化によりお肉が固くなるようだ。

 再加熱して、牛肉とマロニーちゃんを入れる。熱々うまうまなすき焼きのできあがりである。


 食べる前には姿勢を正し、必ず「いただきます」といって手を合わせる。これはいついかなる食事の際にも同様だ。


 卵はタイミングが合えば美味しいものを用意しておくと口福度(口の中が美味しいもので溢れてて幸せです!という状態)が増す。

 野菜や調味料も同様だ。ネギ、白菜、焼き豆腐、白滝、にんじん、たまねぎのラインナップは間違いがない。


 美味しいものは幸せだ。ただし、お金は有限なので様々なタイミングが合ったときのみ、祭りは開かれるのだ。


 第一回祭りはには2回戦がある。幸せ連チャンである。

 すき焼きのアレンジで最近のこまりのマイブームはトマトすき焼きだ。


 残っていたすき焼きをレンジで温めている隙に、オリーブオイルを熱してにんにくを炒めて香りを出す。


 ホールトマト缶をいれて、少し潰す。加熱して少し水分を飛ばす。温かくなったすき焼きを合流させる。味をみて、酸味が強すぎるようであれば少し砂糖を加えたりして味を整える。


 トマトすき焼きのできあがりである。タバスコ+粉チーズを加えると更なる味変ができる。


 ああ、牛さん、野菜さん。幸せな時間と満たされたお腹と心をありがとう。

「ごちそうさまでした」手を合わす。


 冷凍庫にはまだ400g✕2パックが残っている。この子たちは、買い物いかなければ不安を解消してくれる心の保険として活躍する。


 どんな食べ方しようかな~という幸せな悩みを作ってくれる。


 6000円で得られる幸せとしてはコスパが良い気がする。


 こまりのお肉祭りは続くのだ。













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