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  • 編集済

     また色々と考えさせられる作品でした。
     失礼ながらサルマン・ラシュディ氏へのオマージュというより、かの事件からインスパイアされたのでしょうか。(変な訊き方ですみません)
     かの事件を知らなくても十分楽しめる、春泥様オリジナルカラーの逸品になっておりますが。
     おかげで思想、宗教と言うモノの難しさ、手強さ・怖さをあらためて考えさせられました。日々ぼ~っとして生きていられるのって、幸せなことなんですね……(´-∀-`;)

     それはそれとして、この作品を全てフィクションとして読むと、あるランチタイムの白昼夢または悪夢として本当に面白かったです。
    (すいません、語彙力がなくて、あまり言葉が見つからないです)

     セクシャルな色みのピンクにちなんだサーモン。
     子孫を残すために(生きるために)川(世間)を延々と遡らなくてはいけないサーモン。
     嫌いだと言いながら美味しく頂いてしまったラッシュ氏に、なんだか色々と繋がっていくところも面白い。
     最後に怒涛に押しかけてきた妄想と現実のサスペンスが、一気に集約していくところも。

     ただ平穏な現実に一時でも戻れたのに、ラッシュ氏には暗い水面のように明日は見れないのかと思うと、やはり切ないですね。
     こんなことは本当にフィクションの中だけにあればいいのに。

     こんな雰囲気の作品を描きたいと刺激を受けましたが、如何せんまだまだ勉強不足です( ̄▽ ̄;)
     とにかく十分に酔い堪能いたしました。
     素晴らしい作品を有難うございます。

    作者からの返信

    最後まで読んでいただきありがとうございます。

    この作品は、Salmon Rush Dayという言葉が何故か頭に浮かんで、ああ作家の名前にそっくりだなと思ったら四半世紀の潜伏生活から解放されたばかりの作家がカフェに無防備に座っているというシーンが浮かんで。
    ダジャレは大嫌いなんです、本当に!でも魔が差したみたいに浮かぶことがあって……

    この小説を書いたのは襲撃事件より前です。だから彼の潜伏記録も読んでなくて。彼の伝記を書きたいわけではないから、いいやと。

    その後に彼が襲われる事件が起きてしまい、そんなことが今になって起きるなんてまったく想像だにせず呑気な小説を書いたことが少し後ろめたくもあり、暴力で非力な作家を襲うことへの抗議の意味もあって、大元の悪魔の詩事件の、作家の側の言い分を聞いてやろうと思って潜伏記を読みました。

    お陰で、実際の潜伏生活とは随分異なるフィクションに仕上がっていることがわかりました(笑)。

    編集済

  • 編集済

     相変わらずラッシュ氏の脳内活動が凄いですね。あちこちに意識が行ったり、また常にずっと何か考えているところとか。
     やはり作家脳のせいか、はたまた常に危機意識に苛まれているせいなのか。

     そして素晴らしいのは、彼のその内なる思考と彼を取り巻く風景が上手く調和して継ぎ目なく、一つの流れる映像となっているところです。

     またともすると憂鬱に満たされそうな話なのに、読んでいても苦しくないのが不思議です。ともするとラッシュ氏と一緒にその場の雰囲気を楽しんでしまうように。
     
     これはおそらく読者が関係ない第三者という理由ではなく――それでも不快に感じる作は、しっかり不快に感じますから――どこかウィットに富んだリズムが心地よいからでしょうか。
     逃亡疲れと慣れのラッシュ氏の、つい漏れてしまう抑圧された欲望の片鱗に苦笑いも生まれたり。
    『サーモン・ラッシュ』呼ばれにも(笑)

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    ラッシュ氏は煩悩の塊なんですよね。
    有名人だと、名前を間違えられたり、自分ではない誰かと間違えられたり色々苦労がありそうです。


  • 編集済

     四半世紀どころか一年でも、こんな怯えて暮らさなくてはいけないのは嫌ですぅ(;゚Д゚))) 神経が絶対に参ってしまいます。
     そういや、あの作家さんその後どうなったのだろう……💧

     冗談が通じない相手と認識が甘かった、もといそこまでの地雷だったことがわからなかったのが、悲劇の元なのか。
     他の作品でもうかがえるように、人の考え方、基準は同じじゃないですからねえ……💧 簡単にまとめられない難しい問題です。

     ちなみにあの宗教自体は、別におかしいとは個人的に思ってません。
     結局それを歪めていいように解釈して行動しちゃった人がおかしいだけですので。神様泣いちゃいますよ。
     でも宗教って、なんでも集団になると偏って怖いところはありますが……💦 

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    あの作家さんは、約10年間警察の24時間警護を受けた後、危険度が下がったからと自由の身になりました。でもそれから約20年後、米国で講演中にイスラム教徒の若者に襲われて重傷を負いました。それが去年の夏の話です。幸い翌年(今年)には元気に復活して新作の宣伝などしていましたが、片目の視力は失われてしまったようです。

    彼の潜伏期間中の話はJoseph Antonという回顧録にみっちり書かれてています。残念ながら邦訳されていませんが、洋書を読んでみようというエッセイでまるっと1回分この回顧録に費やしたので、興味があれば覗いてみてください。英語の引用部分は訳していませんが、解説はしているので、日本語部分だけ読んでいただいても雰囲気は伝わるかと思います。

    洋書(英語)を読んでみよう「第12回 表現の自由と信仰の自由」
    https://kakuyomu.jp/works/16817330659841150372/episodes/16817330660909096677

    信仰の自由は我が国でも憲法で保障されていますが、この自由は私の信じる神を冒涜した輩をコ○ス権利を私に与えませんし、騙したり脅したりして無理やり信者にして高額な献金を毟り取る自由もくれません。

    ちなみに、このSalmon Rush Dayは、あの作家さんの回顧録を読む前に書いております。

  •  夜中につい読んでしまって、勝手に自爆的飯テロになってしまいました(^-^;)深夜にバターたっぷりの鮭のムニエル食べたい……。

     主人公は思考が行きつ戻りつ、何やら落ち着かないようですね。
     顔を覚えられたくないようですが、すでに店員に名前を憶えられている様子。色々と失敗してますね。

     食事の時くらいは不安を消して楽しみたいところですが、とりあえず昨夜の女性の件は反省して欲しいものです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    カロリーをガン無視した食べ物はなぜおいしいのでしょうか。
    彼は反省するのか否か……。

  • 息切れしそうな、畳みかける文章の波、波、波!
    文学を読んだ!と言う満足感に浸れました。
    暗い水で終わる、のも映画的ですね。

    作者からの返信

    最後まで読んでいただきありがとうございます。

    全てラストシーンに向けて押し寄せていくようなイメージで書いていました。うまくお伝えできていたら幸いです。

  • 現実と妄想の境目が絶妙でした。

    最後の緊迫感がすごかったです。

    作者からの返信

    最後まで読んでいただきありがとうございます。

    遡上する鮭が押し寄せていく感じがうまく出せておりましたでしょうか。

  • 不穏です!
    わくわくです!

    作者からの返信

    読んでいただき、ありがとうございます。

    不穏な空気を読み取っていただけて嬉しいです。残念ながら今回はホラーではないのですが(ゾンビを登場させられないと残念な気持ちになります)、多分私は常に不穏な物語を書いていたいのだと思います。

  • 主人公はサーモンが嫌いみたいですね。
    私は逆に鮭が大好きなので、タイトルとどう絡んでくるのか楽しみです。

    大人な感じの文章がカッコいいです。

    作者からの返信

    読んでいただき、ありがとうございます。

    私も鮭が大好きなのに、なぜこのような主人公を生み出してしまったのか…
    文章は、Webで小説を投稿し始めてまだ日が浅いので、正直未だに悩み中です。行間を開けて隙間を入れるべきなのかどうか…
    今回は自分の好みに近い書き方で書いてみることにしました。しかし気が付くと改行なしで一つの段落なげえ~という状態になっているので、適度な改行で読みやすい文章を目指したいです。。