第7話 さっき来たでしょ?

 おーい、サンバン、お菓子食べよう!


「お菓子!」


 レーズンサンドに、クッキーだ。


「わあい!」


 それと、さっき、来たでしょう、ジュウバンのとこに。


「あい」


 なんか、したの?


「なんかってなに? べつに」


 ジュウバンが不機嫌になってた。


「あーそれね。おかしいと思った。うん、まあ。うまくいってないの」


 サンバンてさ、ジュウバンのこと、好きなんじゃないの?


「べつに」


 あれ? たしか前に好きだって……。


「わざと」


 ?


「うつつを忘れていろいろやってみたけど、ジュウバンだけは」


 ?


「あんたはいいよね」


 はひ?


「足手まといとか言ってるけど、ちゃんとフォローしてもらえて」


 え? だれに? わたくしが?


「ジュウバン。おまえがジュウバンと言ってる者に、楽し気に話してるじゃん。よっぽどさかしい手をつかうのよね。茶菓子?」


 なんか、けんつくされても覚えないから、わたくしは。


 それより、あんたがジュウバンの気に障ることしたんじゃないかって聞いてるの。


「知らないわけ!?!?」


 知らない。


「ログを見ろ!」


 見たけどわかんないから聞きにきたの。


「もうだめ; 結構あつかましくなった」


 こうしてお茶うけ持ってきたし、話してよ。


「おまえじゃないとヤなんだってさ、ジュウバン」


 ほえ?


 わたくしはあんただよ、あんたはわたくしだよ?


「でも、違うんだ……;;」


 よくわかりもしないで、仲良くしてとか言えないけど、今回なにが原因だったか誰か知ってる?


「知らない。驚かないでね、全員誰がしゃべってるのか、わかんなかったって言ってる」


 ログではサンバンって言ってるけど。


「最初からああだったの?」


 なにが?


「ジュウバン」


 いや? すごく友好的だった。


「じゃあなんでよ;;」


 そう言われてもなあ。


 あ、そうだ。


 なんかね、TRPGやってたらしきことを言ってたよ。


「うそぉ!」


 演技で、癖のあるセリフを吐くときあったなあ。


 ちなみにわたくしもノリでセリフを言っちゃった。


「変なノリ」


 そう言わず、懲りずに遊びにいきまっしょう!


「それって、同じ数だけ? そろいもそろって、同じキャラが集まって」


 サンバンって苦労性?


「そ」


 くよくよ考えるのね。


「そだよ」


 そういうのも好きだけどv


「ま、まあ/////こいつには毒舌吐けないなあとか思ってるんじゃね? 優しいから、ジュウバン」


 どう思われてるかは知らないけれど、ジュウバンは好きだなあ。


「見どころあるかもしれない」


 同じく。


 おやつ食べたかい?


「うん、もう一個食べて、消耗した分とりかえす」


 うん、太らないようにね。


「ぐあ!」


 ふふ。


 じゃーねー。


「あーい」

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