遊星からの物体Xmas/瘴気領域 著



*何度か繰り返し読むと思うので追記するかもしれないです。

.......(しばし黙考の意)

なんかですね、理系の人って感じがした。それというのもですね、まあ作者さんの人柄というのもあるのかもしれないけど、この方は私の知識領域を完全に超えていらっしゃると思った。私は根からの(理系に行けなかった)文系の人ですがそういう人はたぶん何度か見直してwikiあたりを漁るのではないだろうか。だってその方がこの味わいのある小説を堪能できるじゃないか。

.......というね、この文系特有のプライドを揺るがしてくれる作品。


[前提知識(あるとより一層楽しめるかもね)]


*亜光速航法は見つからなかったがこれと思われる参考文献(wiki)

「超光速航法」

超光速航法というと光より速いスピードとシンプルに考えるかもしれないが、話はそう単純ではない。例えば宇宙に近道を作るタイプの超光速航法では、光より遅い進行スピードで光より早く目的地に到着する。これは到着が早いのであって、速度が速いのではない。また、速度を計る時計の進みも相対性理論では場所によって異なり、ほぼ光速で飛行している宇宙船内やブラックホールの事象の地平面付近では地球上の我々から見ると時間はほとんど止まっている。すなわち、このような時間の遅れた系にいる観測者が『体感』する移動は、その観測者から見て光速は常に光速であるにも関わらず、超光速航法と全く同じ結果になることがある。


つまりここで言う超光速航法とは、地球上のような弱い重力場中や何もない宇宙空間を光速よりも十分遅いスピードで運動している観測者の持つ時計で測って、出発点と目的地の間の距離を真空中の光速度で割るよりも短い時間で目的地へ到着する航法全般、ということになる。超光速航法を超光速と定義付ける重要なファクターは、多くの場合地球の時計なのである。


これに対し、空間の2地点を「くっつけて」移動する、あるいは何らかの方法で瞬間移動するものをワープという。いずれにしろ超科学的であることは間違いなく、厳密に区別できるものでもない。


*コールドスリープ(この作品の冒頭部分にさらっと記載されている)

コールドスリープとは、宇宙船での惑星間移動などにおいて、人体を低温状態に保ち、目的地に着くまでの時間経過による搭乗員の老化を防ぐ装置、もしくは同装置による睡眠状態。


追記*


大雑把に言いますと人間と明らかに我々地球人ではない知的生命体が出てくるお話。例えるなら国と国との外交かな。陰謀と企みと恐れを感じている宇宙人がいるんだけどそれに対する我々の余裕が生み出すおまぬけ感というのが風刺的だなと思いました。


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