[0-2]ノーザン王城関係者紹介(2022.5.4更新)

 ◆カミル=シャドール


 元宮廷魔術師であり、現在のノーザンの玉座に座る吸血鬼ヴァンパイア魔族ジェマ。属性は炎。長く伸ばした白髪に深紅の双眸そうぼう。こちらの世界ではべてはいない。精霊に愛される魂を持っており、魔術の天才。同時に名医でもある。占いもできちゃう万能感のある王様だが、物理にはめっぽう弱い。偏食気味。

 双子の弟がいるようだが、国が荒れ廃れた現状では呼べるはずもなく、なにかに取り憑かれたように激務に励む日々を送っている。連絡はこまめに取っているらしい。

 不器用な性格でコミュニケーションが超苦手。繊細な一面もあり、かつてイリスから告白&ほっぺチューを受けて失神してしまったほど。基本的に優しいが、情が深くてキレやすいく、何かあればすぐ燃やそうとする困った主君である。

 イメージカラーは白。


 ◇◇◇


 ◆ゼレス


 カミルの腹心の部下で、ノーザン王国の将軍。長めの金髪につった深青の瞳をもつ、人狼ワーウルフ魔族ジェマ。属性は光。彼は他の人狼ワーウルフ魔族ジェマたちと同様に身長は185cmと高く、体格もいい手練れの剣士である。こちらの世界ではべていない。

 カミルとは城入りする前から主従関係を結んでおり、激情に駆られるまま国を乗っ取ってしまった主君に文句を言いつつも、政務のほとんどを引き受けてくれている。最近では前国王が残した様々な皺寄せに若干キレ気味。仕事中毒ではないが、山積みの課題を前に素知らぬふりをできるはずもなく、寝る間も惜しんで働く羽目になっており、過労死の道へ片足を突っ込みつつある。

 カミルの養子になったノアたち兄弟との関係は良好で、同じ狼のノアのことは気に入っていて、時々喧嘩をしつつも兄貴風を吹かして面倒を見ている。オリヴェルとは気が合うらしく、一緒にいることが多い。

 イメージカラーは雷色。


 ◇◇◇


 ◆ノクトゥス


 愛称はノクト。属性は風。ノアがイージス帝国のスラムで拾ってきた吸血鬼ヴァンパイア魔族ジェマ。実は帝国の皇帝により滅ぼされたシャラール国の元王子で、前の種族は妖精族セイエスだった。帝国の魔族ジェマの手により吸血鬼ヴァンパイアに変えられた過去を持つ。いわゆる覚えている系の吸血鬼ヴァンパイアである。

 ノーザンに来てからはカミルの治療と看病の甲斐あってか元気になったよう。最近はノアのそばにいて護衛の任務に就いていることが多い。

 短い青銀の髪にアイスブルーの瞳を持つ、見かけ十七歳くらいの青年。ノアやルーエルとは家族の契りを交わしている。

 助けてくれた恩を感じており、ノアのためならなんでもしたいと思っている。ノアガチ勢。クールなように見えて、怒るとめちゃくちゃ怖い。

 イメージカラーは青銀。


 ◇◇◇


 ◆ルーエル


 ノアがイージス帝国のスラムで拾ってきた孤児。属性は光。魔族ジェマの中でも稀少な光翼蛇コアトルの部族の少年。月色の短い髪に琥珀色の瞳をもつ。

 年端もいかない子どものように見えるが、思慮深く慎重に行動する。

 ノアとノクトゥスとは家族の契りを交わしており、現在はノーザンの王城で勉学に励んでいる。

 イメージカラーは琥珀色。


 ◇◇◇


 ◆シャイル=シャドール


 カミルの双子の弟で、同じく吸血鬼ヴァンパイア魔族ジェマ。属性は炎。肩よりも長い深紅の髪にライトグレーの瞳をもつ優しげな雰囲気の青年。この世界では幼少期からカミルと一緒にいたようだが、勢いのままノーザンで政変を起こした兄についてゆけなかったのか、翼族ザナリールの村に身を寄せている。

 実はノーザンの第五王子ノイシュの旅仲間の一人で、魔法剣士。カミルからは毎日手紙が届くが風魔法が使えないので、返信できずにいる。旅仲間のフェリアとは恋仲。

 イメージカラーは深紅。


 ◇◇◇


 ◆フェリア


 ノーザン近隣のルエル村出身の翼族ザナリールの少女。属性は風。空色の翼とストレートヘア、瞳をもつ可憐な少女。戦えないが村を訪れたシャイルやノイシュと意気投合し、旅仲間に加わった。最近は兄に手紙を送れないシャイルのために一生懸命魔法を覚えているらしい。

 イメージカラーは空色。


 ◇◇◇


 ◆シェルシャ


 ルエル村出身の翼族ザナリールの少年。属性は風。肩につくほどの紺青の髪に深青の瞳、ブルーグレイの両翼をもつ見目麗しい美少年。歌が好き。

 ノイシュの旅仲間の一人。魔法を覚える気はないらしい。

 イメージカラーは青灰色ブルーグレイ


 ◇◇◇


 ◆ガフティ


 剃髪頭スキンヘッドに飴色の三白眼をもつ人間族フェルヴァーの青年。属性は土。手練れの剣士で和刀を使う。イージス帝国の皇帝によって滅ぼされたシャラール国の出身で、人喰いの魔族ジェマから翼族ザナリールたちを守るためルエル村に滞在していたところ、ノイシュやシャイルと出会った。以降、ノイシュの旅仲間に加わっている。

 イメージカラーは飴色。


 ◇◇◇


 ◆ローズ


 オリヴェルの母親。夢魔ナイトメア魔族ジェマ。見かけ二十代後半、実年齢は三百歳を超えている。腰のあたりまである波打つ薔薇色の髪と茜色の瞳をもつ絶世の美女。炎属性。息子と同様、すぐに男女問わず口説く悪い癖がある。

 以前は庶民で酒場の歌姫だったが、王の妃になったのはたまたま前国王の目にとまり城へ連れて来られた。仲が良かったイリスの母親が他界してから、妃同士のいさかいや謀略に満ちた王城にはほとほと嫌気が差しており、三年前の政変をきっかけに城を出た。ノアが城に戻った時も息子のヴェルがいくら説得しても戻らないの一点張りだったが、現在はゼレスの説得のもと大人しく城に滞在している。ゼレスとは恋仲。

 イメージカラーは薔薇色。

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