第30話 アメリカの高卒資格を取った

 HiSETという試験がある。それに合格したら、アメリカの高卒資格が取れます。(高卒認定、の方が近いかも)

実は最近HiSET合格したので、今は証書ができるのを待っている所だったりする。


 HiSETのテストはReading(リーディング)、Writing(文法の問題と小論文を書く)、 Mathematic(数学)、 Science(理科)、Social study(社会)の5教科。それぞれ50問くらいあった。(忘れた)各20点満点。各テスト8ポイント以上、小論文2ポイント以上、且つ5教科の合計が45ポイント以上取れたら合格らしい。受検料は各教科10ドルちょっと。


 インディアナに来てから再度語学学校に入学してたわけですが、この学校はただの英語教室ではなかった。フロリダでがんばった甲斐あって?こちらでは一番上のレベルのクラスに振り分けられた。さらにその後、上だと聞いていたのに、そのまたさらに上のクラスに振り分けられた。

「なんで?一番上やったんとちゃうん??」と、不思議がっていたら、他の日本人の方からその理由が判明。英語のクラスは私が初めに振り分けられたクラスまでで、その後に入ったクラスはHiSETを受けるためのクラスだった。てっきり英会話の学校だと思っていたら、意外と本気の学校だったわけです。知らんかった。(先生がめちゃめちゃ早口やから、しばらく全く何言ってるかわからんかった。それで理解してなかっただけだと思われる)

 それで5教科習ってたんか!と、結構後になってから納得した。数カ月は分かってなかったな。


 昨年4月に入学して、5月にHiSET受けるクラスに配属されたものの、夏休みとかなんとかで実質クラスを移ったのは8月から。そして秋にプレテストを勧められて受けたものの結果はボッコボコ。今年は無理やなと思っていたんだけど、12月に入る頃に先生からHiSETを受験を勧められた。プレテストは散々やったけど、先生曰く「成績は十分合格圏内だから」というのと「12月中だけ学校が試験料を払うキャンペーンやってるから」との理由。タダならやる。無駄にはならんもん。


 図書館にHiSETの問題集が置いてある。語学学校で遠足して、その時にその分厚い問題集を借りてた。返しに行くのが面倒で(こら)1回延長してた。何もやらんまま返すんやろなと思ってたら、たまたま受けることになった。で、まだ持ってたから、その時点で初めて本を開いた。

 試験の予約取ってもらったらなんと1週間後。3日に分けて5教科一気に受験。とにかく時間が無いから、巻頭のプレテストを解いて勉強。2教科受けた後辺りで巻末にもプレテストがついてることに気づいて(言い訳すると、英語ってだけで全く分かりにくいんですよこれが!)、以降それもやった。


 いざ受けたら、リーディング以外の4教科合格できた。ああびっくりした!嬉しいけどほんまびっくりした!!!

 全部難しいけど、リーディングは特に難しい。最後の10問くらいは時間が30秒くらいしか残ってなかったから適当に選択肢をクリックしておいた。問題文は読むどころじゃなかったけど、なんと千利休の話だったはタイトルで分かった。頭沸いてた。


 2月の初旬にリーディングを再度受験。落ちた教科だけ翌月以降に受け直せるからありがたい。

 2回目もそんなによく分かったわけではないけど、今度はとりあえず時間内に全部まともに答えられた。多少の進歩。

 試験が全部終わったら、ライティング以外はすぐに結果が出る。ライティングはエッセイを書くのも試験に含まれるから、そこの採点に時間がいるらしい。通ったのは知ってるけど、実はわたしまだ何点取ったのかを知らない。

 さて、リーディングも辛うじて合格してた。全体的にほんまにギリギリやったけど、通ればこっちのもん。やったね。頭は爆発しそうやったけどな。


 HiSETが取れたらこの語学学校も卒業。たぶん6月に卒業式があるらしい。なんとガウンと角帽も着るらしい!これやってみたかった。楽しみ。


 今後は職業訓練も受けられるらしい。でも、本来の職であった歯科衛生士になろうとすると、大学か短大かへ行って資格を取り直す必要がある。歯科助手なら訓練プログラムがあるみたいやけど、どうせなら全然畑違いのことをやってみたい気もする。個人的にはリモートワークできるのが理想。衛生士でリモートはまず無理やからこそ、いっそ試してみるか?


2023/02/04




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