そっと背中を押すのは、熊だった

彼女と別れ、傷心旅行に訪れた主人公。
山で出会ったのは、なんと喋る熊。
気さくでちょっぴり馴れ馴れしい熊が語るのは、世知辛い熊界隈の現実と人間への羨望で……。
そうか……熊からすれば、人間ってすごく贅沢なんだよなと考えながら読んでいました。
いつかまた会うかもしれないし、会わないかもしれない。そんな距離感も心地よく、だからこそ、そっと背中を押されたような優しさを感じるお話でした!