第24話

いくつかの新作は病院でチェックしてある。だが実際に少し読んでからじゃなきゃ買うかどうかは分からない。タイトルにつられて面白くなかったらがっかり感があるからな。


「お兄ちゃんはどんな本を探しているの?」


「学園もので青春系だな。ラノベでも普通の小説でもどっちでもいいんだが」


電撃文庫系の普通の小説もなかなかいいのが揃ってるしな。色んな本を俺は読む。ラノベから心理学の本までな。知識がつくのがいいからな。純文学は堀辰雄さん以外のものは読まないが。だって純文学って思想が強すぎるからな。純粋に物語を楽しみたいものからしたら食指が伸びないんだよな。


そして俺達は本屋に着いた。いい香りだ。新品の本屋の臭いは結構好きだったりする。本がぎっしりつまった本棚の臭いも好きだが。まぁ本の臭いがとりあえず好きだってことだ。


「相変わらずいい顔するよね。本屋に来ると」


「まだ未知のものが眠ってるってなるとワクワクしないか」


知識は色んなこところで役に立つし、実際にものを見て感動することもある。日本史のものとかそれが多いな。城とか、刀とか、絵巻物とかな。


「分からなくもないけど、アパート一室本のために借りるのは買いすぎだと思うけど。図書館じゃダメなの?」


「図書館は資料は色んなのがあるが、小説は少ないんだよ。だから自ずと買わなきゃいけないんだ」


深くしりたいときはその資料を見るために図書館に行ったりしている。千葉市立図書館は千葉県内で一番でかいからここを良く利用している。あんまり借りてはないが、資料は借りれなかったりするからな。


「そうなんだね。それじゃ本を見よう」


俺達は小説コーナに来た。電撃文庫系列の小説は泣ける話が多い。後は青春系だな。だが見てみたところそれらしい面白そうなのはない。タイトルだけだとだが。話を読んでみたらおもしろいのかもしれないが、そんな片っ端から読む時間はない。一人じゃないしな。


「ラノベコーナ行っていいか?」


「いいよ。私も気になっているのがあるしね」


俺達はラノベコーナに行くと、ポスターを見ながらラノベを探った。ゴールデンタイムか。タイトルからしたら気になるな。カタカナのラノベは少ないしな。話を少し読んでみた。記憶を失っているのか。しかも一目惚れか、続きが気になるな。これにしよう。


「梨香はどうだ気になったのあるか?」


「あったよ」


「読み終わったら貸してくれないか?梨香のハズレが少ないし、俺と違ったジャンルを読むから気になっていたんだよ」


梨香はファンタジー系を良く好む。俺はファンタジー系はあまり読まない。同じような系統の作品が多いからな。そこから新しい作品を探すのは難しい。だが梨香は面白い作品を選んでくるから自分で選ぶより梨香の選んだほうの小説のほうが手っ取り早い。東京レイヴンズもそうだしな。


「いいよ。お兄ちゃんが選ぶと見たことある展開のものばっかしだしね」


俺達は各々本を買い。本屋をでた。今度は心理学の本入ったでも買うか。社会心理学とか、恋役に立つしな。どんくらい好かれているのか確認もできる。


「次はどこ行く?」


「千葉神社でも行って、宮司さんに挨拶でもしに行くか」


陰陽道を習っているものからしたら千葉神社は祀っている神様が北極星の神様で、陰陽道の神様でもあるからそれなりに千葉神社と交流がある。もちろん土御門神社とも交流はあるが。


「そうだね。久々に顔を出すのもいいかもね。天夢ちゃんと会うのもいいしね」


天夢か、それなりに仲はいいんだよな。美少女だが彼氏の噂は聞かない。スカウトされるレベルの可愛さだ。香織達と謙遜ないくらのな。前聞いたら片想いしてるって言っていたな。そいつがどんなイケメンかは知らないが。


「そうだな。もっと綺麗になっているんだろうな」


天夢はみるたんびに美少女さが増している。だからどんだけ美少女になっているか楽しみだ。足も透明感が増しているだろう。楽しみすぎてよだれが垂れそう。


「むぅーお兄ちゃん私には綺麗になったていわないくせに」


「妹に言ったら気持ち悪いだろ」


「嬉しすぎて跳び跳ねちゃうくらなんだけど」


「それならいくらでも言ってやるよ。明子は天使だ。香織が女神なら明子は天使だろう」


すると女の子がしちゃいけない顔になった。むふふと言っている。普通気持ち悪く感じないのか?兄にいわれて。まぁ喜んでいるならそれでいいが。


「それじゃ行くぞ。千葉神社に」


俺達は千葉神社に向かった。その間色んな視線が向けられている。嫉妬や羨望や妬みや憧れ色んなのだ。まぁ明子とか香織と歩いているとこんな視線はよく向けられるから慣れている。ナンパされないだけましか。俺と二人きりでいてもナンパしてくるからな。彼氏に見えないんだろう。見えてそれだったらむなしいわ。


そんなことを考えながら歩いてると千葉神社に着いた。あいかわらずうつくしいかがやきをはなっている。相変わらず美しい輝きを放っている。神社のことだよ?決して天夢の巫女姿にたいして言っているんじゃない。だからそんなに俺のことを睨むな明子。

 

「お兄ちゃん美少女に弱いのに、何で私の時は平気なんだろう?」


聞こえているぞ。生憎耳はいいからな。冷静なのは妹だからだ。血が繋がっていなくても大切な妹だしな。そいう目では見ない。美少女は揺らぐことはあるが。瑞己ときは危なかった。もう瑞己ルートでよくねと思ったからな。今は香織一筋だが。











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