ほのぼの生活始めます!

ホリカ

【プロローグ】ここは……牧場!?

「ふぁ~」今日から高校初の夏休みだ。これでいつまでも眠れる。そう思いながらも、7時に起きてしまった楽帆はリビングに向かう。いつもより早く起きているお母さんがパンを渡してくれ、ゆっくりと食べ始める。

「楽帆。今日は行くところがあるから急いで食べて。」えぇ~朝にパンを食べるのが大好きな私をよく知っているはずなのに。とにかく怒られないうちに返事をし、渋々急いで食べる。そして食べ終わり歯も磨いてリビングに戻ると、いつの間にか私の荷物がまとめてあった。 

「さぁ、行くわよ。」何で私の荷物がまとめてあるの、と聞く暇もなく車の中に押し込まれ出発した。


出発してから4、5時間経っただろうか。窓越しに外の風景を見ると、私が住んでいる都会とは違い、田舎といった感じだった。そこから10分、着いたよ、と言われ降りるとそこは……牧場だった。啞然としていると後ろからお母さんの声とドサッという音が聞こえた。

「夏休みはこの牧場で自給自足生活を送ってみなさい。あ、あとそれと……、他にも3人一緒に過ごすことになるから仲良くするのよ。」そう言い、お母さんが運転していた車は去っていった。え……お、お母さん?呟いても、もう行ってしまった。何の意味もない。近づくと私の荷物があった。荷物を抱き抱え叫んだ。

「何でこんなことになるのよーーー!!!」すっきりした私はさっき見えた小屋のほうへ行った。下を向いて歩いていると人影があった。……3人の少女がいた。

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