第10話

 『抹茶ラテ』

「コーヒー、ホット」

男があらかじめスマホで調べていたおしゃれそうな一番近いカフェで注文する一匹と男。カップルがひしめく店内で浮いた2人。見た目は男2人。沈黙である春風がさぁーと客が入店すると2人は包まれる。包まれた回数が一回目にコーヒーと抹茶ラテですと注文したものが運ばれる。男はスタイリッシュに匂いをコーヒーカップを指かけに人差し指と親指だけでもって吟味しすぐそれを受け皿にもどした。一匹はなぜか心は男なはずなのに乙女がしそうな感想をもった。かっこいいなぁ。

理性に本能が抵抗した瞬間だった。一匹は気持ちを掻き消したいがために苦めな冷たい抹茶ラテをぐっと飲む。それを見る男は可愛い男だなとやましさが混じってるが純度高めな瞳で目線をつくった。ただ何故純度が高いのは不思議な現象であり、疑いが混じったかのようなさえも思えてしまう。2回目に包まれたとき。男が口を動かす。

「結構コミケとかいきますか。」

『まぁ』

「今度コスイベ行きませんか。」

『コスイベ?』

「コスプレヤーがあつまる会が来週日曜日にあるんです。」

『えーと、出会った人に早速誘うのですか。』

「堅苦しいことはなしで」

『堅苦しいって…。普通はありえません。』

すると男は口パクで、

あなたがタヌキということは普通でないよな

と確実に表現した。

乙女タヌキは男の見た目で首を傾けた。

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