第二話 能力

え、マジかよ。


女になっているのかよ。


変わりすぎだろ。


しかも美形だし...。


お姉さんが話してきた。




「えっと、なぜこの町に来たんですか?」


やべ、なんか適当に回りを見まわってみたらあったとか言えないよな。


これは少しアレンジするしかないな。




「えっと、僕旅をしてて、町を探していたら、この町が目に入ったってことです」


よしこれでどうだ!




「そうなんですね...なら、能力を開放してみませんか?」


は?なにそれ、の、能力?アニメとかで見てたやつか?。


それなら開放してみたいな。




「えっと、できれば開放したいですね。ほかの方とかも開放されているのでしょうか」


「いや、この町でしか開放できませんよ。この町に来た人だけ開放されていると思います」


え、そうなん?。なら開放しないとこの機会を無駄にすることになるな。




「じゃあお願いします」


「はい、私についてきて下さい」


え、この人が開放しないんだ。


えーこの綺麗なお姉さんに開放してもらいたかったなー。


まあしょうがない、ついていくか。




数分後...




「ここです」


連れてこられたところは意外に小さい家みたいなところだな。


屋根はここから見える程度だし。


屋根の色は紫か。ちょっと雰囲気が...あんまり紫の屋根なんてないしな。


魔女が住んでそうだな...。


お、お姉さんが扉を開けたな。


入るか。




「すみませーん」


お姉さんが言うと。


「はい、今出ますね」


男の人の声が聞こえた。


出てきた姿は...。




な、なんだって!?。


美少年だと?。


しかも相当綺麗だな。


肌も色白だし。


絶対男からモテルだろーなー。




「ご用件は何ですか?」


「えっと、この女の子の能力を開放していただけないでしょうか?」


「わかりました。君、こちらへ」


「あ、はい分かりました」


わくわくするな!。


これで僕がアニメみたいに最強の能力を持っていたら、めっちゃ最高やな。


ぐへへぐへへ。




「じゃあ能力を開放しますね。準備はいいですか?」


「はい、大丈夫です」


「では、は!!!!」


なんだ?圧を加えたか?。


......


な、なんだ!?。


く、体に新たな部分が加わったみたいだ。


能力を開放してくれた人が言った。




「いまから、あなたの能力はどのような能力か検査をします。このフィールドで戦闘型ロボットと戦って下さい」


「え!?今からですか!?」


「はいそうです、開放したての能力はまだ使っていない能力なので、実際自分で実感してください」


ま、マジかよ。いきなりかよ。


戦闘型ロボット?勝てないだろおおおおお!?


「『フィールド』このフィールドで戦ってください」


え、緑のフィールドが出てきた!?あの人の能力か?。


前に戦闘型ロボット...。


勝てるのか?。


あーもう、グダグダ言ってないでやるしかないか。


俺の能力はどんな能力か戦闘で確かめる。




ビュン




え!?なんで戦闘型ロボットなのに鉄砲使ってるの?。


普通戦闘型ロボットって格闘とかじゃないのか!?。


結構打ってきてる、よけないと!?。


おらおら!。


あぶない、相手は玉切れか?。


いまだ俺の能力を!。


ってどうやってやるの?。




《物質弱体》


ん、なんだ!?手から光線みたいなのが出ている!?。


鉄砲に当たった!。


鉄砲がふにゃふにゃになっている!。


これが俺の能力なのか?。


《自身強化》


え!?力が沸き上がってきた!。


これも俺の能力なのか?。


あっちに行ってみるか!。




シュン




一瞬でこれた!。ならやることは一つだよな!。


パンチだ!。




ドーン




めっちゃ吹っ飛んだああああああああ!?。


やばい、俺の能力強すぎ!!。




ヒューン




フィールドがなくなった?。




「お見事です、おそらくあなたの能力は頭に浮かんでいると思います」


「えっと浮かんでないっすね」


《強化弱体と言います》


は?誰だこの声?。


《能力の声です》


え?そんなのあるのか?。


《少数のものしか手に入れられないです》


ま、マジか。




「能力が浮かばない?そんなことあるんですか?」


「い、いや、今浮かびました!。『強化弱体』というものです」


「そんなものあったかな。もしかしたら異質や異能に分類されるな」


「異質や異能?」


「その能力、俺が知っている中ではなかった。多分お前特有のなにかなのかもしれない」


「な、なるほど」


なんか少数のものしかなさそうだな。さっきの声も少数のものとか何とか言ってたな。


ちょっと怖いところもあるな。


まあ今は考えなくていいかな。




「君、他にも多数の能力を取得している可能性があるかも、一応名前を言っておいてくれ」


「なぜでしょう」


「名前でその人の分野があるから」


やっべー。考えてねえ。


まあ思い付きでいいか。


神の対義語って何だっけなー。


《鬼です》


何で知ってるねん!。




「新体鬼信しんたいおにしんです」


「なら鬼の分野系か?」


「ちょっとそこらへんよくわからないっす」


そんなこと言っておけばいいか。




「まあそこまで深堀することはないですね。また何か能力に異変が出たら俺のところに来なさい」


「あ、はいありがとうございました」


以外にすごかったな。能力とか能力とか。


ふう、ちょっと疲れたな。


お姉さんが親切に言ってくれた。




「今日はうちに泊まっててください。旅をして疲れたと思うので」


お姉さんめっちゃ親切やん。


「ありがとうございます」

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