雨が降るごとに

ブレイクスミス家の子守り、オールドローズ・スタフォード。雨の日を待ちつづける、どこか奇妙な語り手。
その彼女は実は——。

SF(すこしふしぎ)な世界観と設定が大好きです。詳しくは明かすことができないのですが(とはいえ読んだ途端にわりとすぐ判明するのですが)、オールドローズの正体、その不思議な生態。彼女が赴く先は本屋。うーん!きゅううっときます。

オールドローズは想う人がいるのですが、その彼もどこかミステリアスで良い……。いや、彼女が彼に魅了されているように見えて、彼がオールドローズに魅了されてしまったのかもしれませんね……。

美しい静謐な文体で、しとしとふる雨の中、落ち着きたいときに読む物語です!