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  • 第1話 焼き鳥と海の音への応援コメント

    これはですね~~、お母さんのことわかりますね。
    うちもいま小さい子ども二人ですけど、私は自分ひとりで子ども二人を連れてでかけたことほとんどないですから(コロナ禍の影響もありますが)。

    二人連れて一人にかまっている間にもうひとりに何かあったら。
    こだわりが発動しててこでも動かなくなったら。
    考えると気が遠くなってしまうので、どうしても出かけるなら夫のいるときで二対二にするか、片方を義母に預けて片方だけで一対一。それでようやく。

    三人もつれていたら、毎日生きていくのも無理だとしか思わないじゃん……とお母さんのことが心配になります。
    子育て中の女優さんが金曜日に自死したニュースを見て、幼稚園などがお休みで、土日のワンオペが怖かったのかなって思ってしまった私です(それだけではもちろん無いでしょうが)。

    主人公に対しては、桃香さんひとりだけのあなたには三人の母だったお母さんのことはわからないでしょうと思ってしまう。
    妹さんには、一生抱えていく不満を持ってしまったのかもしれないけれど、お母さんも人間なのですよと思いつつ、その飢えもわかる気がするので、人間の業の深さを感じます。
    小説としてすごく面白かったです。

    願わくは主人公が老いていくお母さんとの関係を良好に保てますように。ここでお母さんが許されなければ、結局のところ「たくさん生む奴が悪い」「子どもなんて産まなければ」を肯定してしまいそうで。若い時分、そういった人生を選んだお母さんを責めないで欲しいなと。思い出が美化されているように感じても、ただの人間であるお母さんにとってはそれが精一杯だったんじゃないかなと。

    作者からの返信

    どう伝わったのか、よくわかる感想をありがとうございます!

    三人ワンオペの母親の気持ち。
    しかも今のように宅配があるでなし。どんなに近所でも車じゃないと無理って思うのに、重い買い物袋を両手に抱えて……それがやって当たり前扱いの日常だとしたら。子供のそばにいるのが丸一日自分以外誰もいないのだとしたら。自分でもこれくらいできて当然なのに抱え込んでいたら。
    決していいとは言わないが、目の前の子供に出るのは当然のなりゆきなんじゃないか? と私は思います。

    本気で子供を守るつもりなら、毒親だと責める前になんでも母親に求めるのをやめようよ。親に求めていいのは子供だけなんだよ。どうして大人が母親にばかり責任を問うのかわからない、大人なら母親を支えられなかったことを悔い、顧みなければならないのに。制度だけではなく、一人ひとりの認識のアップデートが必要なことなんだと私は思います。

    母親が本当にわかってほしい、助けてほしいと思っていたのは夫や周囲の大人だったのですが、でも彼女は求められなかった。だから従順な子供であった語り手を代わりにしていたのですが、子供には無理ですね。
    でも子供である語り手から見ると母の気持ちを察せない、うまくできない自分が悪い、お父さんは関係ないのにとまで思っていますが。実は主人公が果たしてきたのは母の望んだ父親の役割です。

    現在電車で一人娘をピアノに送り迎えする主人公は、三人連れて徒歩で買い出しに行かなければならなかった母親とは違う、余裕のある世界に住んでいます。ご指摘の通り、子育て中のお母さんと気持ちを重ねようにもあまりにも違いすぎる。子供時代のあの世界は一体なんだったんだろう、と幻のように感じるほどです。

    妹は母に、自分の望んだように応えてくれなかったと憎しみをぶつけますが、おっしゃる通り人間ですから、母親としてもできるだけのことをやった結果。妹の傷は妹自身で受け止めるしかありません。
    反対に主人公はずっと母に対して引け目を持っていました。でもそれは子供が持つべきものではなかったのではないかと子供らしく育っていく桃香を通して気がつく。

    母が自分の苦しみで目一杯だったからという理解が持ててしまっている語り手は、妹のように母親を責めることができません。妹が自分で自分の傷を受け止めなければならないように、主人公も回避していた自分の感情を感じて、悼み、おさめていきます。

    そのために語り手はこれまで母親を庇っていた部分を外して、子供の自分としての感情を感じる必要がありました。今回は主にその部分が描かれているので、ひどい母親だと責めていると感じられたのだと思います。自分が悪かったのではと思っていたくらいなので、まだ父親や他の大人には目が向いていませんしね。
    もともとが母親思いの子供です。母親を庇うことを止めることで、新しく母親と対等な関係を築くことができるとおもいます。

    また掌編として書き手のメッセージ部分(アップデートがいるんのでは?)まで伝えられるように持って行けたらよかったんだなと理解できました。
    感謝!

    編集済
  • 第1話 焼き鳥と海の音への応援コメント

    どうして私が。こんなはずじゃなかった。
    そういう風に追い詰められている人は、意外と多いのだろうなぁ。
    助けの手の伸ばし方を知らないと、どんどんひとりで抱え込んでいく……
    自分も子供たちも辛い。
    思い出は苦いかもしれないけど、それを繰り返さないでいられたのは良かったのではないでしょうか。完ぺきではいられないかもしれないけど、無邪気な喜びが、明日も続けばいい。

    作者からの返信

    ありがちながらなかなか解消されない親子逆転。あなたしかいないと思い詰めるしかない子供という存在は親にとって好都合。相手に向けられない感情の吹き溜まりになってしまう。
    押しとどめるには何が必要なのだろう?と考えてしまいます。

    子供の側が親の問題を切り離し、自分の問題に取り組むことが連鎖を断つ第一歩なんでしょうね。語り手は大人として自分の子供時代の悲しい思い出を受け止める準備ができているようです。
    桃香さんの幸せな子供時代が守られますように、と願って描きました。
    受け止めてくださりありがとうございました!