第7話 エーメと浚った海賊の頭

海賊船 海賊達に浚われた哀れな者達 

「では身代金に 奴隷として販売用か・・くくっ」「ちょっと味見・・おや?」

海賊のかしらが一人の震える少女を見つめる


ぐいと手首を引っ張られて悲鳴を上げる金髪の少女

「い、いや‥」泣きそうな震える声で小さく呟く


じっとその美しい美貌に目が離せない 波打つ金の髪

白磁の艶めいた美しい肌に青の瞳 蕾の薄紅色か白の薔薇のような少女

精巧な芸術品 声も出ずに息を飲む


整った何処か儚げな印象を持つ天使 そんな表現が良く似合う

「これは美しい‥スルタン様に献上‥いや、待てそうだな」

「大変、高貴な宝物だ」感動したような ほれぼれとして見つめて大笑いをする。


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