書かれなかった余白を想像する楽しみのある短編

全体で2000文字も無いのに、そのわずかな文章量から長いストーリーが二人にあったのが感じられました。

どちらかが一歩踏み出せば、もっと長く二人だけで居られる未来があったように思うのに、それができなかったのは二人の思いの深さに差があるからなのか、立場的な壁があるのか。
あるいは、推しと推す側という関係性であることが大切だったのか。
書かれなかった余白を想像する楽しみがある作品だと思いました。