【3】

最初の音楽の時間に 課題曲を1曲、音楽の先生に教えられて そのあと1人づつ立って 歌うように言われた。自分はちっちゃい頃から歌を歌うの好きだったから 音楽の時間に1人づつ歌を歌っていくのとか大好きだった。全員歌い終わってから 自分は先生に市内の少年合唱団に入団して歌を歌うように勧められた。音楽にはとても厳しいけど それ以外では優しい先生なので とても好き。学校から帰ったら お母さんに 「なに そんな嬉しそうなの?」って聞かれて 少年合唱団に入りたいって言って 入ることにした。

最初の練習の日 お母さんと一緒に 市民センターに行ったら 新人1人1人 どの音程にするかを歌の先生に聞かれて 自分は2つにわかれる時は高音のソプラノで 3つにわかれる時は真ん中のアルトになった。真ん中のアルトの先輩のところに行ったら ここは人数少なくて 「あっ新しい子 来たっ」って感じで先輩みな笑ってた。毎週水曜と土曜の放課後に合唱の練習をすることになった。

しばらくして 県内の他の市の市民会館に遠征して 定期公演で歌いに行ったら 先輩がその市の女の子からファンレターをもらってたから 「自分にも ほしいなあ~」て思ったら 「あんたのこと知らないし...」って思われたみたいで 自分はまだ入ったばかりだったから そりゃ知らないか...って思った。

市内の市民会館で歌う時には 小学校で仲良しの女の子あいちゃんが観に来てくれて 開演前に自分は楽屋でカレーを食べてたら楽屋まで遊びに来てくれて話をして、開演したら最前列で手をふって応援してくれてる。

学校でも音楽の時間が好きで 自分が歌ったり楽器を演奏したりしてるところをあいちゃんはいつも嬉しそうに見守って応援してくれてる。学校で あいちゃんはいつも そばにいてくれる。

教室で作文を読んでても 算数の問題を前で解いてても 絵を描いてても 粘土で何かつくってても いつも あいちゃんは自分のこと見ててくれてる。

松山市は何となく 松山市に来る人に対して あたたかな感じのする街で 小学校でも転校生に対しても 何かとても優しく思ってくれてる感じして それは坊っちゃん ていう小説の舞台にもなってるからなのかなあと。もともと小説や俳句などの文学的雰囲気漂う街ではある。

小学校の近くには松山城もあって 夜にはライトアップされてるし、きれいなお堀も張り巡らされてて 鳥も泳いでたりして かわいらしいオレンジ色の市電も走ってて 良き街。松山城へはリフトとロープウェイで行けるし、歩いてももちろん登れる。松山城で食べた、ところてん美味しい。

梅津寺に泳ぎにも行って 最初は「うめつでら」と読んでたら ほんとうは「ばいしんじ」と読むんだとわかって 1文字も合ってなかった。梅津寺に友達と釣りに行って、釣れた魚やイイダコとかを持って帰ったら、お母さんが料理してくれた。お母さんがお弁当につくってくれたチキンライスが海で食べたらめっちゃ美味しかった。

自分は女の子みたいやから 学校でも 弟の同級生の友達が 自分とバッタリ出会ったりすると お姉ちゃんみたいだから 最初ちょっと びっくりしてる。

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