魔法少女に興味ありませんか?

焦り男

プロローグ

 最後の機会だったから。

 託すのはやはり、あなたでなければいけないと思った。

 あなたには奇跡に触れる機会と、それを叶える責務があった。

 そして何より、彼女への確かな想いがあったはずだ。

 駆け寄った私は、息も絶え絶えなままで声を掛けた。


「そっ、そこのあなた! 魔法少女に興味ありませんか?」

「え?」


 いつかの怪訝な表情。

 時間がない。私は矢継ぎ早に言葉を紡ぎ出した。

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