第9話 そこまでするほどの事件だったのだろうか・・・?

 あの事件の感想を一言で申しあげると、まさに、これにつきます。

 見出しの、通りです。しつこいけど、もう一度申します。


そこまでするほどの事件だったのだろうか・・・?


 あえて段落替えせず冒頭からにしたのも、意図会ってのことです。


 さて、その、みなしとはいえ「公務員」である人物の手を捕まえて「ガブリ」とかみついて、多少の怪我をさせて、まあ、傷害罪は確実だけど、相手があってのことによって、「公務執行妨害」になったわけね。

 さすがに執行猶予がついて実刑が免れたのだからいいではないかという向きもあるかもしれんが、そういう問題じゃ、ない。


 確かに、そのブラッシー先生なる人物にも、かれこれ問題があって、いやあ、傍で見ている人らにとっては、実際問題視する人も多々おられたわけですけれど。それはともかくとして、手にかみついて仕事を妨害して、それでタイホ(逮捕)、まあ、仕方ないか、そこまでは。で、キソ(起訴)。ちょっと、そこらになると、どうなのって思うわな。不起訴でもよかろうと思うよ、その程度のことなら。

 ただ、その「駐車指導員」という制度ができて間もない頃だったというのも、この結果には作用している気がしないじゃない。ここで甘く終わらせてしまうと、同種の事件が起きてその制度自体の信用にかかわるのではと思われる向きがあったのでは、とも考えられないこともない。


 でも、ストライキも、しかしもあるぞ、それ、デモ。


 さすがに、**士という仕事を被告人となったブラッシー先生から奪うということになれば、ちょっと、やり過ぎじゃねえかと、思わずにはおれん。まあ確かに、見た目の風貌はどなたかが言われていた「ルンペン乞食」とやらかも、しれん。でも、実際に**士として仕事されていたわけだし、それを奪えば、生活できんでしょ。

 まあ、それこそ最後は生活保護だってあるではないか、とか何とか、言われる向きもあるかもしれないけど、そういう問題じゃないでしょ、ってことね。


 これは私が今思っているという話ばかりじゃなく、亡くなられたこれまた**士をされていた先輩が、そのようにおっしゃっていたってことでしてね。

 私も、それには全面的に同意です、ってことなのさ。

 

 そういう意味では、いろいろ、考えさせられましたね、この「事件」。

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