その37.ショートヘアにして1年

こんにちは、さくらです。


ショートにしてもうすぐ1年。


前はボブだったけど、切ったのは妻との大ゲンカがきっかけだった。


しばらくの間口を利かない時期が続いた。

今でもそうだけど、あの喧嘩のあと、妻と目をあまり合わせなくなった。

きっと否定されるのが怖いんだと思う。


それくらい、私にはショックだった。


妻とぶつかったことがそうだったというより、妻から私のありようを理解してもらえなくて、それが怒りに変わったんだと思う。


同時にそれは、妻への不信感にも繋がって、もう信じられないとしばらく思っていた。


でも、ヘアカタログをアプリで見てて、かっこいい髪型を見つけたのが、今の髪形だった。

ショートヘアなんだけど、内側を刈り込んでる、いわゆるツーブロック。

それを、耳にかかるくらいの長さの髪で覆ってるというスタイルで、モデルの女の人がすごくかっこよかった。


ボブからそれにしたので、切ったときはほんとにバッサリと切ったと思う。

美容院で床の髪の量をみて驚いた記憶がある。


今はアシンメトリーにして、片側を伸ばした感じにしたり。

もう片方をもっと思い切り刈り込みたいし、もしくはもう一度ボブまで伸ばして内側を刈り上げたいとも思ってる。


ボブで内側を刈り込んでるとか、ものすごくかっこいい。


でもボブの長さ、というか、シルエットがフェミニンなので、それが妻からすると嫌な点だったみたいなので、冷戦期を通り抜けた今は、避けようかなとも思ってる。本当はしてみたいけれど。


以前はいわゆる可愛い系が好きだったけど今はちょっとかっこいい系が好き、っていう風に、気持ちが変わってきてる。


ホルモン治療を止めてもうすぐ1年経つけど、それも影響しているのかもしれない。

ホルモンを打っていた時は生まれついた身体の生理現象を嫌っていたけれど、今は割り切ってる気がする。 


年齢も関係しているのだろうし、服の選び方も変わってきたのを自覚してる。

前は好んでフェミニンなものをよく選んでいたけど、今はもう少し中性的なアイテムのほうが好きな時期だと思ってる。レディースだけど中性的で、メンズのものとあまりデザインが変わらないものとかを探して、家で着てる。


以前は、職場だけでレディースを着ていたから、家ではメンズしか着てなくて(着られなくて)、それが嫌だった。


本当は妻が選択したものを干しているときとかに、「あ、これレディースだ」って気づいてるのかもしれないけど、今のところは何も言ってこないから、見逃してくれてるんだろう。


結果的に、家でもレディースのアイテムを着る機会が増えて、心が安定してきたんだと思う。


鬱もちょっとずつ落ち着いてきて、自分のことを許せる(今の自分を受け入れられる)ようになってきたことも影響してるんだと思う。鬱が酷いと、自己嫌悪感がものすごく強くなったりして、鏡を見れなくなってたこともあったし、自分の顔が嫌いすぎてダメだった。


結局、誰よりも美醜にこだわってるのは自分だった、っていうのは皮肉だな。

でも、それでも止められないというか。

自分を少しずつ洗練していって、よりきれいになっていきたい。

矛盾を抱えながらも、そう思ってる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る