第7話 勇者襲来
このタイミングで
「ステータス」
【名前】シドー
【種族】魔王
【LV】999
【HP】15345/15345
【SP】65500/65500
【力】3980
【知恵】9999
【体力】3450
【精神】6700
【速さ】4260
【運】99
【アクティブスキル】
武神LV10(MAX)、
気配察知LV10(MAX)、絶隠密LV10(MAX)、未来予知LV10(MAX)、
縮地LV10(MAX)、空歩LV10(MAX)
魔神LV10(MAX)、
魔力操作LV10(MAX)、魔力感知LV10(MAX)、無詠唱、思考超加速LV10(MAX)、並列思考LV10(MAX)、
邪眼LV10(MAX)、鑑定LV10(MAX)
【
不老不滅、身体能力超強化LV10(MAX)、超再生LV10(MAX)、回復量増加LV10(MAX)、魔力超回復LV10(MAX)、魔力回復量増加LV10(MAX)、
物理無効、魔法無効、精神攻撃無効、全状態異常無効
【
女神の制約、魔王の
【称号】
転生者、世界を超えし者、勇者の贄、世界の敵、逃亡者、殲滅者、ダンジョン踏破者、
【魂の絆】
1000以上の魂の、死して尚、共に有りたいという願いを集めた絆の証。
この絆によって結ばれた魂は、肉体を離れた後、1つに集い、未来永劫離れることはない。
「そういうことか…」
今の俺のレベルは999。
おそらくここが、上限突破後の上限なのだろう。
そして、俺の仲間、俺の家族だった
皆が死してなお、俺と共にありたいと願ってくれていたんだ。
そして、先程、俺も共に歩む決意をした。
俺が最後のピースだったんだな…
俺を含めて1000体の絆が結ばれて、このスキルを獲得するに至ったわけだ。
全く…俺は…みんなの気持ちを何にもわかってなかったんだな…
すまない…後でいくらでも謝ろう…
だから、俺達の最後の戦いを見守っていてくれ…
決意を新たに、来たる勇者共を迎え撃とうと腰を上げようとした時…
ギギギィィーーーーーー!
玉座の間へと繋がる大扉が開いた。
「ふぃぃ〜〜。ここが最奥かい?ようやくたどり着いたぜぇ〜。雑魚ばっかりで、ちっとウザかったけどなぁ」
「ほんとよぉ〜。めんどくさい数だったものねぇ〜。早く帰ってお風呂に入りたいわぁ〜」
「ふぇっふぇっふぇっ…そう言うな。あれはあれで良い素材になるんじゃぞ」
「全ては女神ルフィア様のお導きによるものです。神に感謝を!」
こいつらが、俺の大切な家族を…
怒りで頭が沸騰しそうだ…
騎士風の男と軽装な女は
なら、あの若者が勇者か。
「ついに見つけたぞ!魔王!お前を倒して、僕は世界に平和をもたらす!」
平和…ねぇ。
こいつにとっての平和って何なんだろうか…?
俺達は人に危害を加えられないし、むしろ、レベルを上げるために世界中の魔物を絶滅させる勢いで狩っていたんだが…
人族が被る魔物災害はほとんど起きなくなっていたんじゃないだろうか…?
まぁ、いい。
こいつらが何を思おうが、俺達は敵同士。それはどこまでいっても変わることのない真実だ。
せっかく、こんなところまで来たんだ。少し、余興につきあってもらうか。
「よく来たな。勇者よ。待っていたぞ」
今にも飛びかかりそうな5人の配下を念話で引き止め、話を続ける。
「ここまで来た褒美を取らせよう。どうだ?余の配下にならんか?」
俺の言葉に配下達からの驚きの感情を感じる…が、余興だ。許せ。
(魔王になったら言ってみたい台詞ってやつだからな)
「なに?」
勇者も思いがけない話に驚いたようだ。
「さすれば、世界の半分を、そなたにやろう。どうだ?」
「ふざけるな!!」
おぉ、怒ってる怒ってる。まぁ、遊ぶのはこの程度にしておくか。
(我が君…お戯れもそのくらいにしてください)
ルーファスからの念話が届く。
(おっと、遊びがすぎたか…)
「ふむ。残念だ。では、始めるか」
その言葉を引き金に、配下の5名が戦闘態勢をとる。
「へぇ〜。やるのかい?少しは手応えがあるといいんだけどねぇ〜」
騎士風の男が武器を構える。
対峙するのは大刀を抜いたジークだ。
「降参するなら命は見逃してあげるわよ〜。そ・の・か・わ・り…宝物庫へ案内してくれるかしらぁ?」
ニヤニヤと笑みを浮かべている女
「ふむ。竜に悪魔に吸血姫と狼系の上位種かの?見たことのないスライムまでおるのぅ。
俺達のことを単なる素材としか見ていないこの言葉に、不快感を
「
「どうやら、私の相手は貴女のようですね。不浄なる不死者は女神ルフィア様の名のもとに浄化してさしあげます!」
「やれるものなら、やってみるがいい…」
女神官の挑発に、普段は可憐な少女のミラも冷酷な眼差しを向ける。
そして、勇者の前には、俺を守ると誓ったアルスが立ち塞がる。
「そこをどけ!僕は無益な殺生はしたくないんだ…」
「今度こそ、ボクが魔王様を守るよ…魔王様の敵はボクが全部飲み込んであげる…」
最期の戦いが、今始まる。
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