#7:殺人鬼とは

 柳と欠片がバラバラになった死体を発見したその同時刻。分断された母島のコテージでは奈央、善治、林檎の三人がリビングでじっと、ただ雨が止むのを待っていた。

 瓦礫はいない。雨の中、北斎殺しの現場へあらためて確認に向かったのだった。昨日は真夜中だったので暗くて検分できない諸々を調べるためだろう。ひとりでの行動は危険だというのがこのような状況下における鉄則だが、誰もついていかなかったし、誰もそれを気にしなかった。瓦礫の方でもまるで危機感はないようで、特に警戒する様子も見せなかった。

 だがともかく、この母島に今いるのは四人だけなのだ。そのうちの三人がこうしてお互いを監視できる位置にいる限り、事件は起きない。起こしようもない。そのはずだった。

(でも、北斎さんは……)

 林檎はアイスティーの入ったグラスを手でもてあそびながら、思い出していた。北斎はまさにその、誰も事件を起こしようのないはずの状態で殺されたということを。

(でも……単に猫目石くんが死亡推定時刻を見誤っているだけかもしれないし……)

 探偵として長い経験を積んでいる彼に限ってそのようなミスはありえないが、実際のところ、そう考えるのが一番現実的なのも事実なのだ。

 その現実的、が一方では一番ありえないというのもまた、確かな事実であるが。

 林檎がグラスをコルクのコースターの上に置くのと同時に、ガチャリとコテージの玄関扉が開かれる。黄色いレインコートを着た瓦礫が戻ってきた。

「やれやれ。この雨は本当に夕方には止むのかな」

(黄色いレインコート……)

 思い出すのは昨夜のことである。やはり林檎が昨日の深夜、窓から見たのは瓦礫だったのだろう。だとすると彼はなぜ、真夜中に外へ出たのだろうか。

「何か分かりましたか」

 タオルを手に、奈央が近づく。

「まあ、いろいろと。まだ確証は持てませんが」

 タオルを受け取り、コートを脱いだ瓦礫は髪を拭いた。元々くしゃくしゃの髪は、湿気で余計に癖が強くなっていた。

「や、やはり警察にすぐに来てもらうべきでは?」

 善治が勢い込んで主張する。

「子島の方も心配だ」

「急かして来てくれるならいくらでも急かすんですけどね。連絡はしましたが、やはり雨が止まないことにはどうにもならないっぽいです」

「そんな…………」

「まあ落ち着いてください善治さん。僕の推理が正しければ、今回の事件の犯人は三年前の犯人のように、大量殺人を目的とはしていませんから」

「…………」

 瓦礫の説明にあまり納得はしていないのか、善治はいぶかしげな顔をするだけだった。

「僕はなんというか……こういう事件に巻き込まれたとき、他人より危機感の表出が鈍いらしいですね」

 そんなことを瓦礫が言う。

「僕個人としてはみなさんと遜色ないくらいの危機感を覚えているつもりなんですけど、それがどうも表に出ないようで。昔はまあそんなもんだろうと適当にしていたんですが、大人になるとそうとも言ってられず……。なのでここで、僕が今呑気している理由を話してみなさんを安心させておこうと思います」

 その提案に、少なからず林檎は意表を突かれた。瓦礫自身が言うように、彼は事件にあまりにも巻き込まれているせいで危機感が薄い。そしてそれを自明というか、当然のものとしていたのでこうして対話によってそのギャップを埋めるという作業を今までしてこなかった。少なくとも林檎が知る限りではそうだ。そうしたギャップへの対処を瓦礫の方から口にした、というのが意外なのである。

 やはり猫目石瓦礫のパーソナリティには変質が見られるようだ。とはいえ、この変質は娘が産まれる原因の変質というより、娘が産まれたからこその変質――言葉を尽くし指導しなければならない弟子の存在があるからこその変化なのだろうと、林檎は考えた。

 コートを掛け、ソファに座る。他の三人も、近くに自然と集まった。

「煙草、吸っても?」

「構いませんよ」

「どうも。これがないと口寂しいもので」

 葉巻のように茶色い煙草を咥え、火をつける。少しの間、煙草の味を楽しむようにくゆらせてから煙を吐き、ようやく瓦礫は話を始める。

「まず、三年前の事件について話をしないといけませんね」

 煙が、ゆらゆらと天井に上っていく。

「三年前の事件、すなわち『母子島殺人鬼事件』において、犯人は何者なのかまったくの不明です。死体が見つからないし、当然計画書やら遺書の類も発見されていない。そもそも死んでいるのか、それともひそかに生きているのかも分からない。しかし、だからといって全く何も分からない、では警察も探偵も面子が丸つぶれなので、状況証拠から推測するくらいのことはできます」

「推測……」

「なぜ犯人はこんな事件を起こしたのか。おそらく多くの人間が気になるのはそこでしょう。すなわち探偵の推理法における基本の三要素、誰がやったかフーダニットどうやったかハウダニットにならぶどうしてやったかホワイダニットというわけです」

「それは、分かるけど」

 さすがに林檎も探偵の妻である。それくらいは理解している。

「ホワイダニットはすなわち、犯人にとっての利益の話、クイボノと言い換えることができます。つまりどんな事件であれ、犯人は何らかの利益が得られることを目論んで殺人を犯していると、そう考えるのが基本であり原則です。では三年前の事件において、二十名以上を殺害した犯人が得る利益とは何か」

「二十人も殺したのだろう?」

 善治が指摘する。

「さぞ犯人にとってよほどの利益があったに違いないね」

「でも……」

 奈央が思い返すように呟く。

「確か三年前のあのとき、キャンプ場を訪れていたお客さんたちは特にお互いに関わりがあったわけではありません。今回のように特定の集団だけがキャンプ場を使っているのならともかく、ただキャンプに来ただけでそれ以外の繋がりがない大勢を殺害する理由なんて……」

「そこなんですよ、この事件の問題は」

 煙を吐き、瓦礫が話を続ける。

「犯人に殺人を犯すだけの利益を得る目算があったと仮定しても、二十名以上を殺害するのはやりすぎだ。というか、奈央さんの言った通り、キャンプ場にいた、ただそれ以上の関係を持たない二十名近い客を殺害しなければ得られない利益など、およそ存在しないでしょう」

「真の目的は、その中の数人だったということはないの?」

 林檎が提案する。

「木を隠すなら森の中と言うでしょ。真の標的を隠すためにその他大勢を殺したという線は考えられないの?」

「一人の殺人を隠すために大勢を殺す。チェスタトンの……ブラウン神父の短編にそんなのがありましたね。ただこの場合、その可能性は低いでしょう。そもそも標的を隠すのは、その標的の殺害の結果、かなりの確度で自身が容疑者と疑われる状況にあるからです。しかしそれならば、殺し方を変えればいい。通り魔に見せかけるとか、事故や自殺に見せかけるとか……。少数の標的のためにその他大勢を殺すのは割に合わない」

 さらに言えば、場所も合わないのだ。移動の困難な孤島のキャンプ場では、犯人が犯行後に逃げるのが難しい。現に犯人は死んでいるかもしれないという状態だ。少なくとも殺害後、自身に嫌疑がかからないよう立ち回る犯人の選んでいい犯行方法でもないし犯行現場でもない。

「では、犯人の動機とは? まさか人殺しそのものが動機というわけでは」

「いえ善治さん。そう考えるとしっくり来ませんか?」

「え?」

「大量殺人そのものが目的だった。そう考えると辻褄が合うんですよ。犯人が犯行後行方知れずになり、場合によっては海に身投げして死んでいる可能性があるのも、目的を達したので自身の生死に頓着しなくなったと考えればしっくりくる」

「そんな…………」

 ショックを受ける善治だったが、林檎はさすがに少し切り口を変えた。

「大量殺人そのものが目的って……。アメリカとかでよくある銃乱射事件みたいなものかしら。センセーショナルな事件を起こして、注目を浴びたいとか」

「アメリカではよくありますね。島での大量殺人と言えば、アメリカの例ではないですが、ノルウェーのウトヤ島の銃乱射事件とか……。ただ、三年前の場合はそれらとも違うでしょう」

「どうして?」

「犯行声明に類するものが何も見つかっていないからです。銃乱射事件が代表的ないわゆる拡大自殺とも表現できる破滅的な大量殺人事件は、犯人が注目を浴び、自身の主張を拡散させるのが目的です。あくまで大量殺人は手段なんですよ。まあ、中には社会に対する復讐から殺害を行うケースもありますが」

 だが、三年前の事件はそれとも違う。まるで殺すこと自体が目的であるかのように、ただ大量に殺したのだ。

「だからこそ、三年前の事件と違い、今回はそこまで心配することにはならないだろうと思っているんです。今回の犯人の目的は大量殺人ではないでしょうから、身構える必要はありませんよ」

「……そうは言ってもだね。不安というか」

 心配そうに指を組む善治に対し、諭すように瓦礫が話す。

「そもそも大量殺人が目的なら、北斎さんを殺してからここまで犯人がアクションを起こさないのがおかしいんです。ただ殺すだけなら北斎さんを殺した後、さっさとキャンプファイアーの会場に乗り込んで大暴れすればよかった。そうしなかった時点で、犯人は慎重に殺すべき相手を見定め、そして自分が疑われないよう動いている」

「疑われないように?」

 アイスティーのグラスへ手を伸ばしていた林檎は、瓦礫の言葉に引っかかる。

「どういうこと?」

「だってそうでしょう?」

 瓦礫は携帯灰皿を取り出し、吸殻を捨てた。

「今回の事件、犯人の可能性は二通りあります。まず犯人が我々以外の第三者で、島にひそかに潜伏しているという可能性。だがこの可能性は低い。なぜなら、わざわざ北斎さんを僕たち全員のアリバイがはっきりしているときに殺しているからです。これでは島に僕たち以外の誰かがいると教えているようなものだ。ゆえにもうひとつの可能性が現実的だ。つまり、犯人はこの島の人間の誰か、ということです」

「…………!」

 奈央が唇を固く閉ざした。

「で、ですけど……南さんが殺された時間、わたしたちは全員キャンプファイアーに……」

「そりゃあ奈央さん、アリバイトリックですよ。あの五右衛門風呂が何らかのアリバイトリックに使われていると考えるのが自然です。そうでなければ、わざわざあの北斎さんの巨体を持ち上げてドラム缶に落とし込む道理がない。ただ殺すのであれば溺死ではなく、一度後ろから頭を殴って気絶させた北斎さんを、その後滅多打ちにすればいいだけですから」

「アリバイトリック……」

 だとすると、溺死というのがもう怪しい。

「もしかして、水を使ったのかしら」

 林檎が推理を語る。

「北斎さんの入っていた右側のドラム缶は空だったはずなのに、あのときはたっぷり水が入っていた……。空のドラム缶の中へ北斎さんを突っ込んで、その後で水を入れて放置すれば……。徐々に水が溜まって北斎さんが溺死するまでにタイムラグが発生するから、その間にアリバイを作れるかも……」

「それが一番濃厚な線なんですが、ちょっと難しくてですね」

 パチン、パチンと瓦礫はライターを弄りながら答える。

「ほら、北斎さんって逆さまに入ってたじゃないですか。すると水深が浅いところでもう顔が水に浸かって溺死してしまうんですよ。これだと稼げる時間はせいぜい十分にも満たないでしょう」

「それもそうね……」

「あと、北斎さんを引き上げる前、ドラム缶の周囲は水に濡れていませんでした。これはつまり、水が溢れるより前に蛇口を締めたということになりますが、そのためにはキャンプファイアーを中座していないといけないでしょう? 僕たちはキャンプファイアーに行く前に北斎さんが生きているのは確認しているわけですから、犯人がその後北斎さんをドラム缶に突っ込んで水を流し、すぐにキャンプファイアーに合流したとしても……。キャンプファイアーが終わるころには水が溢れてしまいますよ。しかしそうはなっていない。ここがポイントですね」

 まるで瓦礫は、既にあらかたの推理を終えているかのような言い回しだった。それが気になる林檎であったが、あえて深く突っ込んで尋ねたりはしなかった。今ここで推理を披露しないということは、言うつもりがないということだからだ。

「要するに……」

 善治がまとめる。

「犯人は殺すために殺しているのではなく、北斎さんを殺す明確な動機があったと? そして容疑者は姿を見せていない第三者ではなく、この島の誰か……」

「だからこそ、そこまで神経質になる必要はないんです。北斎さんが殺された理由は分かりませんが、彼が殺された理由に心当たりがないということは、我々はその理由から遠いところにいる可能性が高い。犯人の標的になってはいないでしょう。普通、殺人というのは犯せば犯すほど犯人である証拠を残してしまうものなので、犯人がよほど自暴自棄にでもならない限り、不要な殺人はしませんよ」

(でも、それって……)

 林檎はそこで、考える。

(犯人はほぼ二択に絞られたようなものじゃない? わたしと猫目石くんに北斎さんを殺す動機なんてないのだから……。以前からの知り合いである奈央さんか善治さんが犯人ということでは……)

 おそらく瓦礫も、言外にそう言いたいのだろう。牽制させることで、犯人の動きを封じようとしている。

「あの、猫目石さん」

 そこで奈央が聞いてくる。

「もし……ですよ。三年前の事件にせよ、今回の事件にせよ……。もし犯人が殺害そのものを目的としていた場合、それはどういう犯人なんでしょうか。俗に言う殺人鬼、というものなのでしょうか。わたしには人を殺すことを目的にしている人間なんて、想像がつかなくて」

「…………想像がつかないのも当然でしょう。なにせ当の本人でさえ分かっていないことが多い」

「そうなんですか?」

「ええ。僕は職業柄、殺人鬼とはやりあっているのでその辺は理解しているつもりです」

 もう一本の煙草を取り出して、瓦礫は火をつける。

「探偵業界において殺人鬼とはひとつの大きなカテゴリです。世の中には怪盗を専門にする探偵もいますが、殺人鬼を専門にする探偵もいるくらいです」

 探偵には得意分野がある。不可能犯罪が得意なものもいれば、暗号解読が得意なもの、組織犯罪の対応が得意なもの、などなど……。紫郎クラスになってくると全般的な助言を求められるのであまり意識しない専門分野の違いだが、中堅クラスは自分の得意とする分野を明確にして売り込むことが多い。

「殺人鬼とは何か。殺害人数は殺人鬼の凶悪さを示す指標になりますが、しかしその者が殺人鬼であることを証明するものではない。世の中には三十人を殺しても殺人犯と呼ばれる者がいて、一方で三人ばかりの殺害でも殺人鬼と呼ばれる者がいる。この違いは何か」

「…………」

「大事なのは、やはり動機なんです。殺人犯にとって殺人は手段であり、目的を果たすための道程に過ぎない。しかし殺人鬼にとって殺人とは目的であり、そのためにあらゆる手段が行使されるんです。ゆえに三年前の事件は殺人鬼事件と呼ばれますが、今回の事件の犯人を殺人鬼と呼ぶことはないでしょう」

「目的と手段……」

「要するに、どうしようもなく人を殺したいやつが殺人鬼です。それが性欲なのか、加害欲求や支配欲から来るのかは人ぞれぞれでして。中には、自分がどうしてこんなに人を殺したいのか分からないというやつもいる。しかし人を殺したいなら殺人鬼です」

「そんなものなの?」

 林檎にはいまいちピンとこなかった。これまで、紫郎は殺人鬼とはやりあったことがないからだ。

「ええ。殺人犯にとって殺人は手段ですから、自分が殺人犯だとバレるのはマズイ。ゆえに殺人犯は犯行前に入念に計画を立てる。衝動的な犯行でない限りは、自分がバレないように手を尽くす。しかし殺人鬼は違う。殺人鬼にとって殺人とは呼吸のようなものですから、事前に計画を練るなどというまだるっこしいことに耐えられない。だから殺してから考える。自分が殺人鬼だとバレるのがマズいのは理解しているので、殺した後でなんとかしようとする。その中で失敗せず、徐々に後始末が上手くなっていくと殺人鬼として頭角を現すようになる」

 もちろん、例外はいくらでもある。殺人鬼だって犯行前に計画は立てるだろう。殺人犯だって無計画ということはあるだろう。だがここで語られるのは構造であり傾向だ。個々の例外を持ち出しても、殺人鬼の総合的な構造は否定されるわけではない。

「殺人鬼ってのは基本的に衝動の生き物です。殺した後で何とかする。それが徐々に上手くなっていくと、殺す前から処理のことを考える余裕が生まれる。そうやって巧みになっていく。だから殺人鬼との勝負は序盤が大事になる。最初の殺人の段階でこれが殺人鬼の仕業であると見抜き、すぐに捕まえる。殺人鬼が成功体験を積み、成長する前に」

 逆に殺人犯はその必要がなく、じっくりと時間をかければかけるほどいい。殺人犯にとって殺人は手段なので、目的が達成されればさらなる殺人は起きないからだ。成長するもしないもない。

「だとすると、だね」

 善治が興味本位で聞いた。

「探偵にとって一番厄介な殺人鬼というのは、その成長しきった殺人鬼なのかね?」

「それは脅威ですが……彼らの成長はきわめて個人的な成功体験に根付いているんですよ。ゆえにルーティン化するし、意外と見落としも多い。そこを突ければ案外簡単に犯人が分かったりします。厄介なのは…………そうだな」

 ちらりと、瓦礫は林檎を見た。

「例えば、探偵が殺人鬼を育てていたら相当厄介でしょうね」

「た、探偵が?」

「あくまで例えですよ。探偵のノウハウを殺人鬼が吸収すれば面倒この上ないだろうなと。敵を知り己を知れば……というやつですからね、これは」

 冗談めかして喋る瓦礫だったが、その目は笑っていない。ずっと、じっと林檎を見抜いていた。



 一方、子島ロッジにて。

「…………」

 柳はロッジ内に誰もいないのを確認してから、あるものを取り出した。

 それは彼が持ってきていた、ロッドケースである。釣り竿を入れる袋だが、こんな雨の中、しかも海岸に容易に近づけない子島でなぜ彼はこれを取り出したのか。

 その答えはすぐに分かる。

 袋が開かれる。

 その中には。

「これを、出した方がいいな」

 銀色に光る銃身が特徴的な。

 ショットガンが入っていたのだった。

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