バラ園未解決事件だと言い張る 第29回「2000文字以内でお題に挑戦!」企画 クロノヒョウ 様
バラ園未解決事件〜
「被害者は24歳女性、このバラ園勤務、死亡推定時刻は朝礼で目撃された後の午前8時〜通報があった午前11時27分の間、死因は頭蓋骨が陥没する殴打による一撃必殺、他の女性職員から全男性職員と不倫と肉体関係にあり、逆ハーレムの主であり、複数の客から貢がせていたのことです」
「動機がある奴多すぎるやろ?
それよりもなんで、バラ園に青いチューリップが1輪だけ咲いてるのかの方がミステリーやな」
「なお、このバラ園が夜間警備を依頼している兎田警備保障がマジギレしてまして、社長令嬢と幹部を送り込んで来ました。勝手に事情聴取と捜査を始めました。警部よろしいのですか?
植物園なのでチューリップくらいあるのでは?」
「兎田警備保障かぁ。任せとけ。ガチムキムキで制服は黒いスーツに黒サングラス、女性は和服だが違法性はないし。見た目の怖ろしさは刑事以上やしな。
それよりも青いチューリップとか自然界に存在しないんやで?」
「はぁ?なら任せます。
それよりも青いバラがないのは有名ですが、青いチューリップくらいあるのでは?」
「いいや無い。この花びら全て青いチューリップは青いバラくらいありえない。しかもなんでバラ園に青いチューリップ?他を見てみ?」
「・・・あれ?確かにバラ園なので全部バラですね?警部チューリップって勝手に生えますか?」
「基本は球根から増やすけどな。種からも生えるで、花咲くまで5年くらいかかるけどな」
「警部、兎田警備保障から報告です。職員にアリバイは無いが嘘つきは居ないから外部犯を探すとのことです。なお職員はSAN値に大ダメージと、なぜかトイレに職員全員が非常に行きたくなり渋滞し阿鼻叫喚しております。
この管理が行き届いてるバラ園でチューリップが放置される方がおかしいですね」
「兎田警備保障えげつないなぁ。怖ろしや。
世紀の大発見がなんでバラ園でしかもチューリップなんや?ミステリーやな!!普通は青いバラを育てるとこやろ?」
「兎田警備保障が顧客データと被害者の友人知人全てに聞き込みを開始したとのことです。
チューリップに少しでも青い品種とかはないんですか?」
「警備会社やのに、どんだけ行動力と人員が居るのか、あんなのに追い回されるなら自主したほうが幸せやろな。
原種に花びらの根本が青くて先が白いのがあるにはあるけども、真っ青な品種はないしチューリップには青い色素が無くはないが、機能不全で青く咲かせられん」
「警部やたらとチューリップに詳しいですね?」
「園芸は趣味やからな。品種改良で世界初を作るとかロマンやろ?」
「兎田警備保障より追加報告です。友人知人は白、正し全員男性で肉体関係にあったとのことです。
そんなにロマンなんですかねぇ?遺伝子操作とか着色とかで作れる気もしますよ?」
「被害者どんだけ絶倫?モテ過ぎやろ。そら殴られるわ。
そんな自然界にない物を無理矢理に作ったておもろないやろ?それよりもや。このバラ園でチューリップが咲いてる理由を調べんとな?」
「趣味の世界を語られても困りますが確かに、この謎気になります」
「バラ園が品種改良したなら大々的に発表するやろ?それもない。それにバラの中に1輪なのも不思議やな」
「兎田警備保障より犯人見つかりました。今日初めて客として来た被害者とは初対面のカップルで彼氏を寝取られた彼女の犯行でした。なお犯人はガタガタ震えて早く逮捕してくれ!!全部自白するから警察署に行きたいと怯えきっております。
職員がこっそり植えたとかですかね?」
「どうやったら、その状況で寝取れるや?被害者天才やな。
そや青いチューリップについては兎田警備保障は何か分からんのか?」
「死体を見る限り普通で地味などこにでもいそうな女性ですけどね。人はわからないものです。
青いチューリップは社長令嬢が気になって重点的に調べたのにだれも知らないと不思議そうにしていたとの事です」
「殺人犯も取り調べ受けた人も震え上がる連中にも分からんてどんな未解決事件や?」
「青いチューリップが迷宮入りですか?」
「これは刑事人生を賭けて調べるしかない。バラ園になぜか青いチューリップ生えてる未解決事件の捜査本部立ち上げるで」
「ハッ、警部一生お手伝いいたします」
「先ずは遺伝子解析と球根分けをするで、証拠を枯らさんようにな」
「心得ております!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます