2022 04 16付日経1頁コラムより

 JRの恵比寿駅でロシア語の排除が行われたらしい。敵性語と言うやつだな。駅の利用者からクレームが入ったのでJR東が表記を隠したらしい。


 敵性語とは、第二次世界大戦での日本の反英米のためのプロパガンダ(意識付け)の一つで、英語は敵国の言葉だから排除しよう、というものだ。例えば、ストライク→よし、アウト→引けや、ゴールデンバット(タバコ)→金鵄などなど。


 正直言って、敵国の文化を排除せずに、言語だけを排除しようとした、なんとも浅いプロパガンダである。


 日本は、ロシア人を憎まず、許すことができるだろうか。それができなければ、日本は復讐が復讐を呼ぶ、怨嗟のスパイラルに巻き込まれるだけだ。それが分からなければ平和主義者などと自称する権利はない。

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