先輩と(仮) ‐大好きです‐


私は小さいころからマンガが大好きで、その中でも恋愛マンガが一番好きだった。

最近まではいつか自然と好きな人と出会って付き合って、結婚して子供が生まれてってなると思ってたし信じてた。



でも実際はいくらマンガを読んでいても、実際に人を好きになるって気持ちが分からないし、高校もこのままなんとなく過ごして終わるのかなって思ってた頃、文化祭委員で佐藤先輩と高橋先輩に出会った。



文化祭で突然連れていかれたコンテストで2人と歩いたランウェイは想像よりも楽しかった。

2人が隣にいたからなのか、ドレスと化粧のおかげか分からなかったけど、先輩達にランウェイで告白されたときは思わず”Yes”って言いそうだったことは内緒。



だから仮で付き合ってみようって提案もすぐにおっけいできたんだと思う。

でも、実際にどっちかとだけ一緒にいるときは少しだけ寂しかった。まだ出会って日が浅かったけど、3人で文化祭回ったり話すのは楽しかったから。

贅沢だよね。



多分、あの文化祭の時から2人に惹かれてたんだと思う。



だから—




「好き…です。」


「「…え?」」


「えっと、高橋先輩との期間はすごく楽しかったです!偶然ですけど、私の行きたいと思っていたところに連れてってくれましたし、2人でお出かけ先決めるの楽しかったです。」


「あ、ありがとう?」


「佐藤先輩はとは最後の土日に風邪をひいてしまったので、あまり遊べなかったけど登下校のしりとりすごい楽しかったです。」


「ちょ、ちょっと待ってね。僕今すごいドキドキしてるから区切らないと心臓口から出そう…。」


「俺もやばい。」


「ご、ごmんんなさい!!」


「「大丈夫」だ」


気づいたらなんか自分語りみたいになっているし、内容だけ聞くとこれから別れます。みたいな内容じゃん…。

うぅ…。

そうだ、結果だけ、結果だけ言おう。そうしよう。



「えっと、何が言いたいかって言うと、風邪ひいている間にいろいろ考えたんです。何回考えても同じ結果だったんです。それで、私は選べませんでした。」


「それって…?」


「俺ら振られたってことか…?」


「違います!!」


「どういうこと?」


「ごめんなさい!!!私は、2人とも好きになってしまったんです!!」



言っちゃった…。

怖すぎて目つぶっちゃったから開けるの怖い。2人はどんな顔してるんだろう。怒ってるのかな?

あ、そうだ肝心な事言ってない。



「だから、迷惑じゃなければわたしbnん…!?」



付き合って下さいって言おうと思ったら衝撃と共に目の前が真っ暗になった。

顔を恐る恐る上げると、満面の笑みの高橋先輩が私を抱きしめていた。



「それ以上は言っちゃだめだよ。」


「俺らのプライドが、な。」


「俺と—」

「僕と—」


「「付き合ってください。」」


「はい!もちろんです!」




こうして、私たち3人の正式なお付き合いが始まった。

3人で付き合うっていろいろと大変なこととかあると思うけど、大好きな先輩2人と一緒ならたぶん乗り越えられると思うんだ。






-つづく-




 読んで頂きありがとうございます!

 面白かったら♡やコメント、☆などお願いします(*´ω`*)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る