第15話 ツイート





「めっちゃおしゃれ…やばい。よき……」


ショッピングモールから車で数分、外観がすごくおしゃれなカフェに到着する。お店から少し離れた場所にある駐車場に車を停めて、まゆと手を繋いで歩いているとまゆがスキップしだした。よほど外観が好みだったらしい。


店内も期待を裏切らないすごくおしゃれな空間でお昼ごはんはこだわり卵のオムライスプレートを注文し、まゆはミルクコーヒー、僕はオレンジジュースも注文した。


先に飲み物が届けられるとまゆは真っ先にミルクコーヒーとオレンジジュースを並べて写真を撮っていた。


まゆのTwitterを見たら、「彼氏とカフェ〜のんびりまったりすごします〜」とかわいらしいツイートをしていたので迷わずいいね。を押したら目の前に座るまゆからいいね。するの早すぎ〜と笑われた。


「うひゃあ。めっちゃ美味しそう…」


しばらくまゆとおしゃべりしていると料理が届けられた。プレートにオムライスとミニサラダが乗せられていて、スープとデザートのプリンまでついてくるという満足メニューだ。すごく綺麗な盛り付けでまゆはいろんな角度から写真を撮って満足した写真をTwitterに載せていた。まゆのツイートはほとんどカフェツイートでほとんど僕が同席している。まゆのカフェオタク活動に付き合っているので僕の地元やまゆの地元、大学の周辺のカフェにはめちゃくちゃ詳しい自信がある。


休みの日にいきなり、まゆが実家にやってきて僕の部屋に入ってきて寝てる僕を起こしてカフェに突然連れてかれたことを思い出す…きっとアパート周辺のカフェを半年くらいかけてゆっくり回ることになるんだろうな…まあ、まゆとゆっくりおしゃべりできるから全然いいんだけど……


お昼ごはんを食べながらまゆとゆっくりおしゃべりをしていると時間はあっという間に過ぎ去っていて、気づいたら料理と飲み物はなくなっていた。めちゃくちゃ美味しかった。ということだけは覚えている。


「ねぇ、りゅうちゃん…」


まゆがかわいらしい声で僕の名前を呼ぶ。こういう時のまゆは僕に何かお願いしたい時である。ということを僕は知っている。


「どうしたの?」

「デ、デザート追加で頼んでいい?パンケーキ…美味しそうなの」


今、プリン食べたばかりなのに…まあ、かわいいからいいよ。って言っちゃうよね。僕がいいよ。って言うとまゆはめちゃくちゃ嬉しそうにやった。と言って速攻注文していた。かわいい。


まゆがかわいすぎたので、僕の彼女がかわいすぎる。とツイートしておいた。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る